さいきんせいけつまくえん
細菌性結膜炎
眼が細菌に感染することで、結膜に炎症が起きる病気のこと。抗生物質の目薬を用いて治療する
7人の医師がチェック 97回の改訂 最終更新: 2017.08.28

細菌性結膜炎の基礎知識

POINT 細菌性結膜炎とは

細菌が白眼や瞼の裏の表面に潜り込んで、感染を起こした状態です。眼が赤くなる、粘り気のある膿のような目やにが出る、かすんで見えにくくなるなどの症状があります。治療は抗菌薬の点眼です。細菌には様々な種類がありますが、細菌性結膜炎では、ほとんどが自分の鼻やのど、周りの環境に住んでいる細菌が主な原因です。また、細菌性角膜炎の患者さんはほとんどが子供やお年寄りです。学生や働き盛りの元気な大人の結膜炎の原因はほとんどがウイルス感染によるもので、抗菌薬を使わなくても治ってしまいます。必要のない時に抗菌薬を使いすぎたせいで、自分の眼の中で抗菌薬の効かない強い菌を育ててしまうことがあります。将来その強い菌のせいで重い感染症になってしまうことがありますので、抗菌薬は眼科や感染症内科の医師から処方された使い方を守るようにしましょう。また、自分の判断では抗菌薬を使わないほうがいいでしょう。

細菌性結膜炎について

細菌性結膜炎の症状

  • 目やに
    • 黄色調の汚いものが多い
    • 通常は片側の目に症状が出るが、両側に出ることも少なくない
  • 白目の充血
  • 視力の低下
  • 目の違和感
  • 目の痛み

細菌性結膜炎の検査・診断

  • 問診や身体診察、経過で診断をする
  • 細菌学的検査
    • 感染の原因となっている微生物を特定する
    • ウイルス感染の場合は細菌学的検査ではわからない

細菌性結膜炎の治療法

  • 薬物療法
    • 抗菌薬の目薬
      ・ニューキノロン系抗菌薬、セフェム系抗菌薬など
    • 約1週間程度で治ることが多い
  • 予防、再発予防方法
    • 手洗いをしっかり行い、家族間でタオルを使い分けることや目の周りを拭く時にはティッシュを使うことで感染を広げないように心がける

細菌性結膜炎に関連する治療薬

抗菌薬(点眼薬)

  • 細菌増殖を阻害し、抗菌作用をあらわすことで結膜炎などを治療したり、眼の手術前後の細菌感染を予防する薬
    • 細菌の増殖にはDNA複製やタンパク質の合成などが必要である
    • 眼が細菌に感染することで細菌性結膜炎や麦粒腫(ものもらい)などが発症する場合がある
    • 本剤はDNA複製阻害作用など、それぞれの薬剤がもつ抗菌作用により細菌の増殖を抑える作用をあらわす
抗菌薬(点眼薬)についてもっと詳しく

細菌性結膜炎の経過と病院探しのポイント

細菌性結膜炎が心配な方

細菌性結膜炎は、眼(結膜)で細菌が繁殖して炎症を起こしている状態です。目やに、充血といった症状が出現しますが、似たような症状を呈する病気は他にもあるため、ご自身で症状だけから細菌性結膜炎だと自己診断するのは難しいかもしれません。似た症状で最も多いのはウイルス性結膜炎アレルギー性結膜炎です。このように、同じ結膜炎の中でも原因が細菌によるものだとは限らないため、ご心配の場合はまず一度お近くの眼科クリニックを受診して診察を受けることをお勧めします。眼科の中ではとてもよくある病気ですので、大病院や専門病院でなければ診断がつけられないということはありません。

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細菌性結膜炎でお困りの方

目薬の抗生物質(抗菌薬)を使用するのが基本的な治療です。また、清潔でない手で眼をいじると再感染の元となりますので、なるべく目をこすらないことに加えて手洗いに努めて手指を清潔に保つようにしましょう。

基本的には一週間ほどで治る疾患です。高齢者、乳幼児、糖尿病のある方では長引くこともありますが、適切な治療を行っても改善が見られない場合には、別の病院を受診するのではなく、出来る限り最初と同じ医療機関を再診するようにしてください。「この薬の効果がなければ次はこう考える」という二の手、三の手がある中で効く可能性の高いものから順に治療を行っていきますし、最初の時点からの眼の様子の変化が診断の上で重要なことが多いためです。

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