じょうがくどうがん
上顎洞がん
鼻の横から奥に広がる、骨の中の空洞(上顎洞)に発生するがん
6人の医師がチェック 82回の改訂 最終更新: 2017.12.06

上顎洞がんの基礎知識

POINT 上顎洞がんとは

鼻、眼、ほお骨、上の歯茎に囲まれた、上顎洞という副鼻腔にできるがんです。最初は無症状ですが、大きくなると鼻づまり、鼻水、鼻血、涙目、ほお骨や歯茎の腫れやしびれなどが起こります。眼に癌が広がると、視力低下、眼の突出、二重にものが見えるなどの症状がでます。診断は鼻の中を細いカメラで観察し、癌の広がりを確認するために、頭部CT検査やMRI検査、超音波検査、PET-CT検査などを行います。診断のために鼻内もしくは歯茎の部分から組織を採取します。治療は手術、抗がん剤による化学療法、放射線療法を組み合わせて行います。長引く鼻水や鼻血がある場合は、一度耳鼻咽喉科に相談してもいいでしょう。

上顎洞がんについて

  • 鼻の横から奥に広がる、骨の中の空洞(上顎洞)に発生するがん
    • 上顎洞内が炎症を起こし、が溜まる
    • 治っていない蓄膿症慢性副鼻腔炎)がベースにあることで、炎症状態が長期的に続くと、上顎洞がんのリスクが高まる
  • 頻度
    • およそ年間1000名が上顎洞がんになる
    • 50歳以上に多い
    • 男性に多い(女性の2倍)

上顎洞がんの症状

  • 主な症状
    • 鼻づまり
    • 鼻水
    • 眼の突出
    • 視力障害
    • 目から涙や目やにが多く出る
    • 歯茎が腫れる
    • 歯の痛み
    • 頭痛
    • 頬の痛み
    • 顔が腫れる
  • 片方の鼻が詰まるなど片方に症状が出現することが多い
  • 首のリンパ節への転移があれば、首の腫瘤として触れる

上顎洞がんの検査・診断

  • 画像検査:がんの位置や大きさを調べる
    • レントゲン検査(X線写真):副鼻腔の様子を見るもっとも単純な検査
    • 頭部CT検査
    • 頭部MRI検査
    • 超音波検査:首のリンパ節への転移を調べる
  • その他の検査
    • 組織診
      腫瘍が鼻の中からとることができれば鼻から細胞を採取する
      ・鼻から採取するのが難しければ、手術で腫瘍の一部を採取する

上顎洞がんの治療法

  • 主な治療法は3種類
    • 手術(がんの切除)
    • 化学療法放射線療法の同時治療
    • 三者併用療法(手術+化学療法+放射線療法)
  • 手術後にも後遺症が残る場合がある
  • 代表的な後遺症
    • 食べ物が噛みづらい
    • 飲み込みづらい
    • 眼球の陥没
    • 眼球突出
       など
  • 上顎洞がん全体の5年生存率は、病期や治療法の選択により違いはあるが、約50-70%とされている


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