しんきしょう
心気症
体自体は健康にも関わらず、自分が病気であると思い続けてしまう病気。例えば汗をかいただけでも、重病であると考えてしまう
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最終更新: 2019.03.05
心気症の基礎知識
POINT 心気症とは
体自体は健康であるにも関わらず、自分が病気であると思い続けてしまうことです。例えば、重度な場合は「汗をかいただけでも大きな病気があるのではないか」と考えてしまうなどです。検査を受けても異常が見つからないために、次々と病院を受診することがあり、まじめで神経質な人に多い傾向にあります。検査で体に異常がないことを調べるのが、診断の際には重要です。このため、血液検査などいくつか検査を受けます。「自分が病気である」という考えを変えることが治療の目標になります。そのため、認知療法や行動療法などが行われます。うつ病をともなう人には抗うつ薬を使うことがあります。心気症が心配な人は精神科や内科を受診してください。
心気症について
- 体に病気がないにも関わらず、自分の体に病気や異常があるのではないかと思い、深く悩んでしまう状態
- 検査を受けても異常や病気が見つからないため、次々と病院を受診する(ドクターショッピング)ことがある
- まじめで神経質な人などに比較的多い
- 心気症でない人と比べてうつ病を
合併 しやすい - 過去に実際にあった病気や、身近な人の病気などが、自分にも起こっていると考えてしまう例がある
- 若いころに
発症 することが多く、男女比は同程度
心気症の症状
- 体の通常の動き、反応を病気だと思い、つらくなってしまう
- 主な症状の例
- 頭痛が生じれば「脳腫瘍では?」と考えてしまう
- 汗をかいたら重大な病気が隠れているのではないかと考えてしまう
- 心臓の脈を感じると、心臓の病気があるはずだと考えてしまう
心気症の検査・診断
- 患者が訴えた症状に対して関連する検査をする
- 異常がないことを調べる
心気症の治療法
- 自分が病気であるという考えを変えることが目標
- 主な治療
- 行動療法や精神療法が行われる
- 認知療法
- 行動療法
認知行動療法 - 支持的精神療法
- 集団療法
- 行動療法や精神療法が行われる
- うつ病を
合併 していたり、うつ状態が強ければ抗うつ薬を使用することがある- SSRIなど