はしょうふう
破傷風
破傷風菌が傷口から体内に侵入して、けいれんや呼吸障害などを引き起こす病気
8人の医師がチェック 126回の改訂 最終更新: 2022.05.24

Beta 破傷風についての医師コメント

三種混合ワクチンのおかげで、現在先進国では発症件数が少なくなってきており、臨床現場で見かけることは少ないですが、やはり0ではありません。最近に怪我をしたことがあり、ワクチン接種が不十分で、口を開けにくかったり筋肉がつったりするような特徴的な症状がある場合にはこの病気を疑う必要があります。
破傷風は、過去の病気と侮っていてはいけません。怪我をした場合は予防的に破傷風トキソイドを摂種することがあります。


匿名協力医師
患者さんへのメッセージ
2015.04.19

50代男性、外傷歴ははっきりしないが、だんだん口を開けづらい、水を飲み込みづらいなどの症状が出てきた。左脚にも吊るような痛みが出てきた。来院時両脚の著しいつっぱり(痙性)をみとめ、破傷風の疑いで入院した。入院後に全身痙攣が出現し鎮静して人工呼吸器管理となった。その後も鎮静、抗てんかん薬の投与を続けて様子を見ているがなかなか回復はみられなかった。このように現在でも発症してしまえば治療は非常に難しいです。


匿名協力医師
実際の治療例
2015.04.19