原発性アルドステロン症の検査について
原発性アルドステロン症の検査としては
1. 問診
問診とは医師などの質問に答える形で身体の状態や生活背景を伝えることをいいます。原発性アルドステロン症の人は以下のようなポイントを聞かれます。
- どのような症状があるか
- 血圧はどれくらいか
- 飲んでいる薬は何かあるか
- 持病はあるか
アレルギー があるか
原発性アルドステロン症でよく見られる症状である「血圧が高いこと」に加えて、もし頭痛や胸の痛みなどがある場合には、緊急で治療が必要になることがあります。
原発性アルドステロン症の血液検査を受ける時には高血圧症の薬は一時的に中止しなければなりません。飲んでいる薬があれば、わかる範囲で構いませんので、診察時に説明するようにしてください。
2. 血液検査

血液検査は原発性アルドステロン症の診断で重要な検査です。原発性アルドステロン症でポイントとなる血液検査項目としては以下のものがあります。
アルドステロン - アルドステロン/レニン比
- カリウム
それぞれの項目について詳しく説明していきます。
アルドステロン
原発性アルドステロン症はアルドステロンが過剰に産生されることで起きる病気であることから、血中アルドステロン濃度を調べることがで重要です。具体的には血中アルドステロン濃度が120 pg/mL(ピコグラム・パー・ミリリットル)を超える時に原発性アルドステロン症の疑いがあります。ただし、原発性アルドステロン症であるかどうかは血中アルドステロン濃度だけではわからず、次に述べるアルドステロン/レニン比という値も見ながら判断していきます。
アルドステロン/レニン比
アルドステロン/レニン比は血中アルドステロン濃度を血中レニン濃度で割った値です。血中アルドステロン濃度はレニンという副腎に指令を送る
これに対し、原発性アルドステロン症は副腎の異常によりレニンの指令とは無関係にアルドステロンが大量に作られる病気です。言い換えると血中レニン濃度が高くないにも関わらず、血中アルドステロン濃度が高くなります。そのため、アルドステロン濃度が高い場合には原発性アルドステロン症によるものか、血中レニン濃度が上昇したことにより起きているのかを判断するためにアルドステロン/レニン比の値も確認します。アルドステロン/レニン比が高い場合には原発性アルドステロン症の疑いがあります。
カリウム
アルドステロンには血中カリウム濃度を下げる作用があり、原発性アルドステロン症の人ではカリウム濃度が低くなることがあります。血中カリウム濃度はmEq/L(メック・パー・リットル)という単位で表し、正常値は3.5から5.0mEq/Lです。血中カリウム濃度が3.0mEq/Lを下回ると筋力低下や疲れやすさの原因になることがあります。
3. 負荷試験
特定の薬を飲んだり点滴をしながら、血中アルドステロン濃度や血中レニン濃度を測定することを負荷試験と言います。これにより通常の血液検査よりもより正確に原発性アルドステロン症の診断を行うことができます。具体的に行われる負荷試験としては、カプトプリル負荷試験、フロセミド立位負荷試験、生理食塩水負荷試験があります。
負荷試験は通常、数日間の入院によって行われます。
4. CT検査
CT検査は
CT検査は被ばくする検査です。そのため、妊娠の可能性がある人には行いません。
5. 副腎静脈サンプリング検査
左右どちらか片方の副腎が原因で原発性アルドステロン症が起きている場合には、その副腎を取り除くことで完治が見込めます。一方で、血液検査や負荷試験では血液中のアルドステロン濃度が高いことは分かりますが、左右どちらの副腎が原因であるかはわかりません。副腎静脈サンプリング検査は左右の副腎のそれぞれと繋がっている血管(副腎静脈)の血中アルドステロン濃度を測ることで、左右どちらの副腎が原因であるかを調べることができます。
副腎静脈サンプリング検査の血液採取ではカテーテルと呼ばれる細い管を使います。カテーテルを太ももの付け根の血管から挿入し、左右の副腎静脈まで進めていきます。そして左右の副腎静脈にカテーテルが入ったことが確認できれば、血液の採取を行います。
挿入したカテーテルの位置の確認のためには、X線や