ぱにっくしょうがい
パニック障害
突然のパニック発作を起こし、生活に支障が起こる状態。不安障害の中の一つ
9人の医師がチェック 138回の改訂 最終更新: 2018.09.26

パニック障害の症状とは?パニック発作、予期不安、広場恐怖など詳しく解説

パニック障害で起こりうる症状として代表的なものは、パニック発作、予期不安、広場恐怖です。それぞれについて詳しく解説していきます。

パニック障害では、代表的な症状として3つのものが挙げられます。これらの症状は、パニック障害特有ということではなく、様々な精神疾患でも見られるものです。どのような症状があるのでしょうか?

1. パニック障害の症状とは?

パニック障害の症状(パニック発作、予期不安、広場恐怖)の画像

パニック障害の代表的な症状は次の通りです。

パニック発作(不安発作)

突然激しい動悸や胸苦しさ、冷や汗、めまいが生じて、数分から1時間以内で治まる発作です。発作中は、このまま自分が狂ったり、死んだりするのではないか、という異常に強い恐怖感におそわれます。

予期不安

「またパニック発作におそわれたらどうしよう」「パニック発作が起きて死ぬかもしれない」という強い恐怖感が1ヶ月以上続く症状が見られます。

広場恐怖

パニック発作への恐怖によって、何かを避ける行動のことを言います。一人で外出するのをやめたり、人が多いところに出かけなくなったりするといった症状が見られます。

広場恐怖では、特に以下のような場所、状況を恐れて避けることが多いと言われています。

  • 公共交通機関(バス、電車、飛行機など)
  • 広い場所(駐車場など)や囲まれた場所(お店やレストラン、映画館など)
  • 列に並んだり、人の群れの中にいること
  • 一人で自宅の外に出かけること

2. パニック障害の症状が見られる理由とは?

パニック障害が見られる原因は、大きく分けて4つ挙げられます。

  • 脳の異常
  • 環境
  • 遺伝
  • 性格(心理的要因)

これらの4つについて詳しい情報が知りたい方は「パニック障害の原因とは?遺伝、家庭環境、性格について解説」をご覧ください。ここでは、簡単に説明していきます。

まず脳の異常についてです。パニック障害で様々な症状が見られる理由として、脳の中で起きている現象が問題である可能性があります。脳はそれぞれの部位によって担っている役割が異なります。その中でも、不安に感じたり、恐怖を感じたりする部位に何かしらの問題が起きてしまうと、パニック発作や予期不安といった症状が見られるのです。

次に環境です。パニック障害の症状が出やすい環境的な要因としては、ストレスが大きくかかることにさらされている、子どもの時に経験する虐待などが挙げられます。この環境的な要因は脳の活動にも影響するため、前述した脳の問題と切り離せないかもしれません。同様に性格についても、ストレスを感じやすい性格や不安気質などがパニック障害の症状を発症するかに影響する可能性が報告されています。

遺伝については、パニック障害の発症に関係する遺伝子は見つかっていないものの、様々な研究によって何かしらの関係はあるだろうというところまではわかっています。

3. パニック障害の症状が見られたら?治療法・対処法を簡単に解説

パニック障害の症状が見られたら、どのような治療や対処をすれば良いのでしょうか?

ここでは概要を解説します。

パニック障害の治療法としては、大きく分けると以下の2つになります。

  • 薬物治療
  • 心理療法

薬物治療は、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)などの抗うつ薬、抗不安薬、漢方薬が用いられます。一方、心理療法として発展してきているのが認知行動療法です。認知行動療法は、どのような行動によって症状が表れているか認知することで、徐々にその症状を受け入れながら改善していくものです。より効果的な方法は、薬治療と認知行動療法を組み合わせる方法であると報告している研究もあります。

ここでは、パニック障害の症状について詳しく説明し、併せてその原因や治療の概要も解説しました。パニック障害は、まさに脳の病気と言っても過言ではありません。表れうる症状をしっかり理解しておくことが、その改善につながります。