パニック障害の症状について:パニック発作、予期不安、広場恐怖
パニック障害の主な
1. パニック発作(不安発作)
パニック発作とは、突然激しい動悸、胸の苦しさ、冷や汗、めまいが生じる発作です。数分から1時間以内でおさまることが多いです。発作中は、このまま自分が狂ったり、死んだりするのではないか、という異常に強い恐怖感におそわれます。
2. 予期不安
予期不安とは、またパニック発作がおきるのではないかという強い恐怖感が1ヶ月以上続く症状のことを指します。「パニック発作に襲われるかもしれない」、「次のパニック発作で死ぬかもしれない」、「そのうち自分はおかしくなってしまうのではないか」などと不安になります。
3. 広場恐怖
発作が起きたときに助けてもらえない、逃げられないと思う状況に対して、恐怖を感じることです。「広場」に限らず、そこで発作が起きたら怖いと思う場面に対して強い不安を感じます。
【広場恐怖が出やすい場面】
- 公共交通機関(バス、電車、飛行機など)
- 広い場所(駐車場など)や囲まれた場所(お店、レストラン、映画館など)
- 列に並んだり、人の群れの中にいること
- 一人で自宅の外に出かけること
恐怖によって上記の状況を避けるようになったり、行動に苦痛を伴うようになったりします。
4. パニック障害の症状があらわれる理由について
パニック障害の原因と考えられているものは、大きく分けて4つあります。
【パニック障害の原因と考えられているもの】
- 脳の異常
- 環境
- 性格(心理的要因)
- 遺伝
脳の異常
パニック障害が見られる理由として、脳の中で起きている現象が問題である可能性があります。脳はそれぞれの部位によって担っている役割が異なります。その中でも、不安に感じたり、恐怖を感じたりする部位に何かしらの問題が起きてしまうと、パニック発作や予期不安といった症状が見られると考えられます。
環境
パニック障害の要因として、強いストレスにさらされている、子どもの時に虐待を経験したなどの環境因子が挙げられます。これらは脳の活動にも影響するため、前述した脳の問題と切り離せないかもしれません。
性格
ストレスを感じやすい性格や不安気質などがパニック障害の
遺伝
パニック障害の発症に関係する遺伝子は見つかっていないものの、様々な研究によって何かしらの関係はあるだろうというところまではわかっています。
参考文献
American Psychiatric Association/原著, DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル, 医学書院, 2014