偽痛風の検査について
偽痛風が疑われた場合には
1. 問診
問診とは医師などの質問に答える形で身体の状態や生活背景を伝えることをいいます。偽痛風が疑われる人は以下のポイントをよく聞かれます。
- どのような症状があるか
- 症状の時間経過はどのようなものか
- きっかけはあるか
- 持病があるか
- 手術を受けたことはあるか
アレルギー があるか- 飲んでいる薬は何かあるか
これらの問診を通して偽痛風の可能性を吟味していきます。また持病やアレルギーの有無、飲んでいる薬といった情報は治療方針を決めるうえで大事な質問事項になります。わかる範囲で構いませんので、診察時に説明するようにしてください。
2. 身体診察
病気の原因を特定するために身体の状況を客観的に評価することを身体診察といいます。問診の次に行われることが多いです。偽痛風が疑われた人には関節の診察が特に重要です。
具体的には以下のポイントに注意しながら診察が行われます。
- 触れると痛みを感じる関節があるか
- 腫れている関節があるか
- 熱をもつ関節があるか
通常、偽痛風では関節の痛みや腫れが現れ、熱をもちます。これらの症状は膝や手首に現れることが多いです。身体診察の結果から次に行うべき検査内容を決めていきます。
3. 血液検査

血液検査は偽痛風でよく行われる検査の一つです。血液検査を行うことで偽痛風であるかをより正確に予測することができますし、治療薬を選択するうえでも重要です。例えば、以下のような検査項目が測定されます。
CRP - 血算
- クレアチニン、BUN
以下で詳しく説明していきます。
CRP
CRP(シーアルピー)は
CRPはmg/dL(ミリグラムパーデシリットル)という単位が使われ、正常値は0.3mg/dL未満です。偽痛風は関節の腫れや痛みが引いてくるとCRPは下がってくるので、治療効果の判定にも用いることができます。
ただし、
血算
血算とは
クレアチニン、BUN
クレアチニンやBUN(ビーユーエヌ)は腎臓の機能を調べる検査です。クレアチニンやBUNは身体の中の老廃物で、本来腎臓で濾しとられて尿として体外に排泄されます。しかし、腎臓の機能が落ちてくるとうまく老廃物が排泄されず、血液中のクレアチニンやBUNの濃度が上昇してきます。そのため、腎臓の機能を予測する検査として用いることができます。
偽痛風が起きた時には
4. X線検査(レントゲン検査)・CT検査
偽痛風では関節のX線検査を行われることがあります。X線検査は放射線を用いて身体の内部の状態を調べる検査です。ピロリン酸カルシウムの結晶はX線検査に写るので、偽痛風の診断に役立ちます。
頻度は少ないですが、偽痛風の症状が首に出ることがあります。首にできたピロリン酸カルシウムの結晶はX線検査に写りにくいため、この場合はCT検査が活用されることがあります。CT検査は、
5. MRI検査
6. 関節液検査
偽痛風の関節の腫れは関節に関節液と呼ばれる水がたまることで起こります。関節液がたまる病気は他にもありますが、偽痛風であれば関節液中にピロリン酸カルシウムの結晶が含まれているので、偽痛風を診断するうえで関節液検査は非常に重要です。関節液検査を行うためには腫れている関節に針を刺し、関節液を回収して行います。この針を刺す作業は
- 関節に針を刺しやすい姿勢をとる
- 針を刺す場所の皮膚をよく消毒する
- 注射器のついた針で刺し、関節液を回収する
- 針を抜き、刺した場所をよく消毒し、絆創膏などで保護する
- 検査当日は入浴しないようにする(
細菌 が入るのを防ぐため)
関節穿刺は外来で行うことができます。ただし、関節に針を刺す時に以下のような
- 出血
- 感染
- アレルギー
以下でそれぞれの合併症や注意点を説明していきます。
出血
関節穿刺では関節液を回収するため関節に針を刺します。この針を刺す過程で関節内に出血が起こりますが、大概は出血量がわずかなので問題になりません。しかし、まれに出血量が多くなってしまい、関節が腫れたり痛くなったりすることがあります。検査後にこのような症状が現れた場合には、お医者さんに相談するようにしてください。
また、出血は
感染
関節に針を刺す時は細菌の感染に注意が必要です。関節内に細菌が入り込まないように針を刺す場所をよく消毒し、検査日には入浴を避けることで、可能な限り感染のリスクを減らします。関節で感染が起こると、関節のひどい腫れや痛みの原因になったり熱が出たりし、入院での対応が必要になります。関節穿刺が終わった後にこれらの変化がある場合には、お医者さんに相談するようにしてください。
アレルギー
関節に針を刺す時には、安全に行うためいくつかの薬を使います。例えば、皮膚を消毒する消毒液などがあります。まれにこれらの薬に対してアレルギー反応が起こることがあります。アレルギーの程度は人それぞれで、皮膚に