めにえーるびょう
メニエール病
内耳にリンパ液がたまり、激しいめまいを繰り返す病気。難聴の症状が伴うこともある
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最終更新: 2026.01.02
メニエール病の基礎知識
POINT メニエール病とは
鼓膜の奥に存在する内耳にリンパ液がたまり、激しいめまいと難聴、耳鳴りの発作を繰り返す病気です。眼振検査(眼球の動きをみる検査)、聴力検査などによって診断します。内耳のむくみをとる薬を使用し、聴力やめまいの改善をはかります。発作時には安静にして、治療として吐き気止め、めまい止めなどの薬を使います。発作の誘因としては、ストレス、疲れ、睡眠不足などがあります。めまいが持続して生活に支障がある場合は、内耳の手術が検討されます。めまいの治療は一般内科でも可能ですが、めまいに加えて難聴や耳鳴りをともなう場合は耳鼻咽喉科に受診してください。
メニエール病について
内耳 (耳の奥にある部分)にリンパ液がたまり、激しいめまいを繰り返す病気- 内耳の働きは、音を聞くことと体の傾きや回転を感じることの2つである
- 体がどのように動いているのかを正しく感じることができず、めまいが起こる
- 主な原因
- ストレス
- 疲労
- 睡眠不足 など
- 30-40代の女性に特に多い
- 日本で2万人以上の患者がいる
メニエール病の症状
- めまいの特徴
- 突然起こる
- 目の前がぐるぐる回る
- 吐き気や嘔吐が出る
- 数十分から数時間続く
- 何回も繰り返して起こる
- めまいだけでなく、耳が聞こえづらくなることもある
メニエール病の検査・診断
メニエール病の治療法
- メニエール病を完全に治す治療法は確立されていない
- めまいが強いときには、薬を使ってめまいの軽減を図る
- 入院治療では生理食塩水・制吐剤(吐き気どめ)・7%重曹水・
抗不安薬 などを使う - 在宅治療では抗めまい薬(ジフェニドール・ベタヒスチン・アデノシン三リン酸)や抗
ヒスタミン 薬を使う - 抗めまい薬の長期的な使用については効果や副作用がはっきりしていないため、短期間に留めるのが望ましい
- 入院治療では生理食塩水・制吐剤(吐き気どめ)・7%重曹水・
- めまいの予防には内リンパ水腫の軽減を目的として、浸透圧
利尿薬 (イドドルビド)が使われる ビタミン B12や漢方薬(半夏白朮天麻湯、苓桂朮甘湯など)は状況に応じて使われる- 手術
- めまいが強く持続的で、生活に支障がある場合には
内耳 の手術も選択肢となる - 内リンパ囊開放術
- ゲンタマイシンもしくは
ステロイド の鼓室内注入療法 前庭 神経切断術 など
- めまいが強く持続的で、生活に支障がある場合には
- リハビリテーション
- 生活習慣の改善
- ストレスマネージメント、良好な睡眠、有酸素運動など
メニエール病に関連する治療薬
ナイアシン製剤(ニコチン酸、ニコチン酸アミド)
- 脂質の代謝や血管拡張、新陳代謝の改善などの作用によりニコチン酸欠乏によって生じる口内炎や耳鳴り、湿疹などの予防や治療に用いる薬
- ナイアシンはニコチン酸とニコチン酸アミドの総称で水溶性(水に溶けやすい性質)ビタミン
- 脂質の代謝や血管拡張作用、皮膚などの新陳代謝の改善など様々な作用をもつ
- アルコール分解や活性酸素(過剰発生で細胞を傷つける物質)の除去などにも関与する
内耳循環改善薬(抗めまい薬)
- 血流改善作用などにより内耳のむくみなどを改善し、メニエール病などのめまいや難聴などの症状を改善する薬
- 内耳(鼓膜の内側にある部分)にリンパ液によるむくみができると、めまいの症状があらわれる
- 内耳の蝸牛(かぎゅう)は「耳の聞こえ」に関わり、内耳のむくみにより障害されると難聴などの症状があらわれる
- 本剤は内耳などの血流を増加・改善することで内耳のむくみを改善する
- 本剤の中には脳内の血流改善作用によってめまいの改善する作用をもつ薬剤もある
ビタミンB12製剤
- ビタミンB12を補い、貧血や末梢神経痛、しびれなどを改善する薬
- ビタミンB12は水溶性(水に溶けやすい性質)ビタミンで細胞の分裂などに欠かせない核酸の合成に関わる
- ビタミンB12は血液中の酸素を運ぶヘモグロビンの合成に関わり貧血などを改善する
- ビタミンB12は末梢神経の修復などに関わり、痛みやしびれなどを改善する
- めまいや耳鳴りなどの治療に使用される場合もある
メニエール病のタグ
メニエール病に関わるからだの部位