[医師監修・作成]メニエール病に対してどんな治療があるか | MEDLEY(メドレー)
めにえーるびょう
メニエール病
内耳にリンパ液がたまり、激しいめまいを繰り返す病気。難聴の症状が伴うこともある
19人の医師がチェック 144回の改訂 最終更新: 2021.11.30

メニエール病に対してどんな治療があるか

メニエール病の治療は、めまい発作期の症状を抑える治療と、発作がおさまった後の聴力や平衡感覚の細胞や神経の機能を保護する治療があります。薬物治療とともに生活改善なども重要です。どのような治療があるのかみていきましょう。

1. メニエール病の治療とは

メニエール病の治療は病期によって異なります。

治療の目的は大きく3つに分かれます。

  1. 発作時のめまい症状を抑える
  2. 聴覚や平衡感覚の細胞の機能の保護
  3. 内リンパ水腫の軽減や再発予防

メニエール病の病期は以下の3つに分けられます。

  • 発作期:激しいめまいが突発的に出現する時期
  • 急性期:発作期に引き続いて、症状が続く不安定な時期
  • 慢性期(間欠期):症状が安定して消失していく時期

発作期にはまず、発作のめまい症状を抑える治療を行います。

急性期には、めまい症状を抑えるとともに、聞こえや平衡感覚の細胞、神経の機能の保護を目的に治療を行います。慢性期には、聞こえや平衡感覚の細胞、神経の機能の保護を行い、再発予防を目的に治療を行います。

  • 発作期の治療

大きな発作が長く続くと、聴覚や平衡感覚の細胞、神経のダメージが大きくなります。1回1回の発作をしっかり抑えることは、症状の軽減と、聞こえや平衡感覚の細胞、神経のダメージを抑える効果があります。

発作を起こす時は、たいてい、病院以外の場所で起こるため、頓服薬を持って出かけてください。発作時にはすぐに頓服薬を飲んでください。

発作期の薬物治療には、抗不安薬、抗めまい薬、吐き気止めなどを使います。

  • 急性期の治療

発作が治まった後にも症状が持続する時期や、発作が頻発する時期があります。症状が安定するように抗めまい薬を続けて使います。めまいの症状が強い場合には抗不安薬なども用います。聞こえや平衡感覚の細胞や神経を保護する目的で、ビタミン剤やATP製剤を使用します。利尿薬を使用したり、重症のめまいにはステロイド薬を考慮します。ステロイド薬には、炎症を抑えたり、むくみを抑えたり、神経の働きを改善する効果があります。

  • 慢性期の治療

発作が起きないように予防することを主に行います。生活指導と薬物治療などの保存的な治療が主になります。ストレスなども、発作の誘因になるため心理的にも安定するように、生活できるようにします。

保存的治療で発作予防が困難な場合には、手術などの外科的治療を行います。

2. メニエール病の薬物療法

薬物治療に用いる薬も病期によって異なります。

■発作期の治療薬

めまいの症状を抑えるために、抗不安薬、抗めまい薬を使います。気持ち悪さや吐き気、嘔吐に対しては、吐き気止めを使います。

■急性期の治療薬

めまいの症状を抑えるために、抗めまい薬を続けて使います。めまいの症状が強い場合には抗不安薬なども用います。

聞こえや平衡感覚の細胞や神経を保護する目的で、ビタミン剤やATP製剤を使用します。内リンパ水腫の改善のために、利尿薬を使用します。

聴力低下が強い時や、めまいが強い時はステロイド薬を考慮します。ステロイド薬には、炎症を抑えたり、むくみを抑えたり、神経の働きを改善する効果があります。

■慢性(間欠)期の治療薬

聞こえや平衡感覚の細胞や神経を保護する目的で、ビタミン剤やATP製剤を使用します。内リンパ水腫の改善のために、利尿薬を使用します。その他に、抗不安薬や、漢方薬などを用います。

それぞれもう少し詳しくみていきましょう。

抗めまい薬

めまいの症状を和らげる薬で、主に発作期と急性期に使われます。

よく使われるのはベタヒスチン(メリスロン®)、ジフェニドール(セファドール®)などです。ベタヒスチンは3ヶ月程度の期間であればめまい発作を抑える効果があるのではないかと言われています。ジフェニドールは吐き気を抑える効果も合わせ持っています。1つの研究結果だけですが、3週間程度の使用では症状の改善があるのではないかとされています。

抗不安薬

めまいが強いと、不安や恐怖を強く感じ、更に気持ち悪さや吐き気の症状を強めるため、不安を抑える薬を使うこともあります。

発作期にはジアゼパム(ホリゾン®︎、セルシン®︎)などを用います。内服から短時間で効果が出るため、発作期にすぐ内服するための頓服薬としても使用します。

急性期から慢性期にかけては、エチゾラム(デパス®︎)などが使われることがあります。

いずれもめまいの自覚症状を改善するという報告があります。

制吐薬:吐き気止め

めまいが起きると強い吐き気が起こります。めまいの発作時には吐き気止めを使います。吐き気止めの薬は脳の吐き気の感覚を担当する場所に作用して吐き気を抑えます。

  • ヒスタミン薬:ジフェンヒドラミン(トラベルミン®)、ヒドロキシジン(アタラックス®️-P)、ジメンヒドリナート(ドラマミン®)
    • 脳の嘔吐中枢(吐き気をつかさどる部分)に作用して、めまいに伴う吐き気と嘔吐を抑えます。眠気も同時に生じます。
  • ドーパミンD2受容体拮抗薬:メトクロプラミド(プリンペラン®)、ドンペリドン(ナウゼリン®)
    • 脳の嘔吐中枢(吐き気をつかさどる部分)に作用して、めまいに伴う吐き気と嘔吐を抑えるとともに、胃腸の動きを促進して、嘔吐を抑える効果があります。

利尿薬

メニエール病の原因である内リンパ水腫を改善する目的で、イソソルビドが用いられます。めまいの発作が落ち着いた急性期に使用します。利尿作用のほかにも、眼圧を下げる作用があります。イソソルビドは、メニエール病の聴力に対する効果より、めまいに対する効果が高いと言われています。液体状の薬ですが、苦い薬です。ゼリー状の製品や後発品では味の工夫もされています。6ヶ月程度内服することもあるので、お医者さんと相談して飲みやすいものを選んでください。

ATP製剤

聞こえや平衡感覚の細胞や神経を保護する目的で、血管拡張作用のあるATP製剤(アデホス®コーワ顆粒)を使います。耳への血流を改善する作用があるとされています。

ビタミン薬

聞こえや平衡感覚の細胞や神経を保護する目的で、ビタミン剤を用います。主に用いられるのは、メコバラミンというビタミンB12製剤です。

漢方薬

主に慢性期に使用し、再度発作を起こさないようにする発作予防の薬の1つです。メニエール病の原因が内リンパ水腫であるため、水を調整する効果のある漢方薬が使われます。主に使われるのは、五苓散(ごれいさん)や柴苓湯(さいれいとう)です。

  • 五苓散
    • 水を調整する効果のある漢方薬です。細胞の膜にある水を調整する部分に作用する効果があると言われています。
  • 柴苓湯
    • ストレスを和らげ、ステロイド薬と似た働きをすることで、メニエール病に効果があると言われています。イソソルビドやステロイド薬が効かない時には、柴苓湯を追加、もしくは切り替えて使用します。肝機能障害電解質異常が起こることがありますので、長期間に使用する場合には、適宜、血液検査などを行います。

ステロイド薬

ステロイド薬はめまい発作の症状が強い時や、難聴の変動が大きい時に使われています。ステロイド投与によってめまい発作の回数と時間が改善するという報告があり、めまいに対して何らかの効果があると考えられています。

参考文献
E Morales-Luckie, et al. Oral administration of prednisone to control refractory vertigo in Ménière's disease: a pilot study. Otol Neurotol. 2005 Sep;26(5):1022-6.

3. メニエール病の手術(外科的治療)

メニエール病の治療は、おもに生活改善や、薬物治療です。しかし、3-6ヶ月の間、この治療をしてもめまい発作を繰り返す場合には、手術(外科的治療)を検討します。メニエール病の患者のうち、手術治療を選択するのは20%程度です。

内リンパ嚢開放術

内リンパ嚢開放手術は、聴力や平衡感覚を保ちつつ、めまい発作を抑える手術治療です。3-6ヶ月の生活指導や薬物治療に効果がなく、めまいがよく起こったり、難聴が進行する場合に、この手術を考慮します。

全身麻酔で、耳の後ろを切開して行います。中耳内耳は骨にかこまれてありますが、周囲の骨を少しずつ削って、内リンパ嚢を見つけて切開をします。内リンパ嚢に切開を行い、内部に溜まったリンパ液を排出して、内リンパ水腫の改善を図ります。

手術後1-2年のめまい制御率は90%前後と良好です。4年以上になると、30%の人ではメニエール病を再発します。再発した場合も、再度同じ手術を行うことで、めまいを制御できます。

この手術の利点は聴力を保ったまま、めまいの治療ができる点です。

対して、どんな治療を行うときも合併症が起こる可能性があります。合併症とは治療を行う時に一定の確率でおこる症状です。この手術の合併症としては硬膜損傷、髄膜炎があります。脳の近くを手術でさわるために、脳を包む硬膜が破れることがあります。硬膜が破れると髄液が漏れ、破れた穴から細菌などの感染を起こすと髄膜炎になる可能性があります。硬膜がやぶれた場合でも適切な抗菌薬の加療で、髄膜炎にならずに経過する場合もあります。髄膜炎になった場合には、強い頭痛や吐き気、意識障害などが出る可能性があります。適切な薬物加療が必要です。

前庭神経切断術

体の平衡感覚を脳へ伝える前庭神経を切断して、めまいを抑える手術です。手術後には手術をした側の前庭機能がなくなります。片方の前庭機能がなくなると、ふらつきやめまいが強くなりますが、手術後に脳がバランスを補うことで、ふらつきが改善します。

手術後は脳の前庭代償が必要になります。体の平衡感覚は視覚、耳の前庭系の感覚、足裏の感覚を、脳で統合することで作られ、バランスをとっています。耳の前庭系が働かなくなった場合は、脳が代償(なくなった働きを補うこと)して体のバランスをとることができます。脳の代償を前庭代償とよびます。前庭代償が、うまく働かないと手術後にふわふわした感覚の持続や、運動をした時の不安定感などの合併症が起こる可能性があります。高齢者では、前庭代償が起こりにくく、術後のふらつきなどが残る割合が高くなるため、この手術は若年者のみに行われます。

全身麻酔で、開頭して行う治療です。手術で前庭神経まで至る経路は3種類ありますが、耳の後ろからアプローチする方法では聴力が犠牲になります。開頭手術が必要であるため、手術を行うことができる施設が限られます。

めまい制御の効果は、90%前後と良好です。利点は、内リンパ嚢開放術と異なり、再発が起きないことです。合併症は、内リンパ嚢開放術と同じで脳を包む膜が破れて、髄液が漏れて髄膜炎などになることや、顔面神経を手術中に傷つけると顔面神経麻痺がおこることです。

4. メニエール病に対する理学療法

めまいの症状が強い時は安静が大事です。発作期をすぎて、座れるようになったら、少しずつ体を動かします。めまいが起こるのを怖がって、安静を取り続けると、めまいやふらつきが長期間続くようになるため、徐々に動くようにします。

体のバランスは目と耳と足の感覚でとっています。目で見るもの、耳で感知する体の傾きや動き、足の裏の感覚の3つが合わさって、バランスを取ります。この3つの目、耳、足を刺激するように、首を動かしたり、体を動かしたりします。リハビリを行うと、小脳を経由するバランスの神経である前庭神経の核の機能を抑えることができ、めまいの症状が徐々に改善します。

理学療法には様々な種類がありますが、いくつかを紹介します。苦手な運動を重点的に行うと効果的です。

リハビリを行う時の注意点をあげます。いくつかあるうちの中から選んで、少ない種類からはじめてください。いっぺんにたくさんやろうと頑張ると、めまいが悪化することがあり、リハビリが長続きしません。リハビリは最大努力の40-50%程度の力で行います。体調が悪い時には無理に行う必要はありません。数ヶ月間続けると、効果がでてくるので、継続できるように少しずつやってみてください。

<目線を固定した頭部運動>

頭を動かすとふらつく場合に行ってください。振り返った時や、頭を上下に動かした時にふらつく人は行ってみてください。

正面にじっと見られる数字や、文字をおきます。適当な指標がなければ、右手を前に伸ばして親指を立てて爪を指標にしてください。

指標を見つめながら頭部を左右にひねります。動かす範囲は20-30度程度で行います。1回の運動につき10往復程度行ってください。

左右のひねりが終わったら、数分休んで、上下の動きと、左右に傾ける運動をそれぞれ10往復してください。

訓練を開始した時には3秒程度で1往復のゆっくりした運動をします。できるようになったら、可能な限り早い頻度で行うようにします。

<目線をゆっくり動かす頭部運動>

目線を左右や上下にゆっくり動かすとふらつく場合に行ってください。

頭を動かさず、左手であごを押さえながら、右手の親指を立てた状態で、左右に動かして目で親指の爪を追います。右手を動かす範囲は正面から30度程度の範囲を動かします。

同様に上下に右手を動かして目で追います。

1回の運動につき10往復程度行ってください。慣れてきたら、早めに右手を動かして、眼で追うようにしてみてください。

<目線を素早く動かす頭部運動>

目線を左右や上下に素早く動かすとくらっとする場合に行ってください。

前方に水平に2つの指標を置いて、2つの指標を1秒おきにみます。適当な指標がなければ、両手を肩幅より少し広げて、親指を立てて爪を指標にしてください。

左右と同様に、縦に指標を置いて、2つの指標を1秒おきにみます。適当な指標がなければ、両手を上下45度程度に伸ばして、親指を立てて爪を指標にしてください。

1回の運動につき10往復程度行ってください。

<両脚直立訓練>

足を揃えて、目を開けた状態で30秒間立ちます。その後、眼を閉じた状態で30秒間立ちます。リハビリを開始したばかりでふらつきが強い場合には、ものにつかまって行います。

<足踏み訓練>

歩いている時にどちらかに寄っていってしまう場合や、真っすぐ歩けないなどの症状がある場合に行ってください。

目を開けた状態でその場で50歩足踏みを行います。次に眼を閉じた状態でその場で50歩足踏みを行います。最初はふらつきが強くてうまくできないかもしれません。ふらつきが強い場合には、ものにつかまって行います。

慣れてきたら、両手を前に肩と水平になる高さまであげて、目を閉じて足踏みをする訓練も有効です。

<歩行訓練>

歩いている時にふらついたり、めまいがしそうになる場合に行ってください。

目を開けた状態で5m歩行します。慣れたら10m歩行してみてください。

継足歩行といって、片方の足のつま先に、反対の足のかかとをつけて、両足が一直線上になるように歩く方法も有効です。30歩歩きましょう。最初は壁に手をついて行い、慣れたら、手を離して歩いてください。

回れ右や、回れ左を行うことも、曲がる時のふらつきに有効です。

<ターン訓練>

歩行中に、角をまがる時や、振り返った時にふらつく場合に行ってください。

回れ右を3回、回れ左を3回行います。

回れ右をする時は、両足を揃えた状態から、左足を前に出し、右方向に体全体を回転させます。後ろに残った左足を、右足に揃えます。

5. メニエール病のその他の治療

メニエール病の治療は薬物治療の他にも、有酸素運動や、水分摂取療法の効果が報告されています。ストレスを軽減したり、生活リズムを整える生活改善に合わせて、行ってみてもいいでしょう。運動を行うことで、熟眠を得られる効果などもあり、生活リズムを整える効果もあります。

有酸素運動

有酸素運動は、メニエール病の聴力とめまいの症状どちらにも効果があると報告されています。ここで言う有酸素運動は少し息の上がる運動で、心拍数100-120/分を目安にします。運動の頻度は規則的に週に3回以上で、1回1時間以上、数ヶ月間継続的に実施します。試してみたい方は参考にしてください。

行う運動の内容は、早歩き、ランニング、水中歩行、水泳、エアロバイク、ランニングマシンなど、好みに応じて選択してください。

メニエール病の治療として運動をする場合には、しっかりと生活時間の一部を運動に当てるようにします。

メニエール病が発症してから長期間たった人よりも短期の人で効果が出やすく、高音や全音域の難聴より、低音域の難聴に効果があります。

有酸素運動を行うことで、体調や睡眠状態が改善し、その後にめまいや聴覚症状の改善が始まります。回転性めまいは1-2ヶ月程度で消失し、その後に、耳閉感や耳鳴りが軽減し、長く有酸素運動を継続すると難聴も改善して行くと報告されています。

参考文献
・高橋正紘, メニエール病1,008名の集計と有酸素運動による治療成績, Otology Japan 25(5):828-835, 2015.
 

水分摂取療法

水分を多めに飲むことで、内耳の血流を改善させたり、抗利尿ホルモンの分泌を抑制して、長期的な聴力を維持しようという治療方法です。抗利尿ホルモンとは、尿を少なくさせる作用を持つホルモンです。メニエール病では抗利尿ホルモンの分泌が多いとされており、水を飲むと、分泌を減らすことができ、内リンパ水腫を改善するのではないか、と考えられています。

飲水量は35ml/kg/日をいつもの食事や飲水に追加します。2年間飲むと低音域の聴力が改善することが報告されています。ただしめまいの改善効果は現れませんでした。

参考文献
Naganuma H, et al. Water may cure patients with Meniere disease. Laryngoscope. 2006 Aug;116(8):1455-60. 

6. メニエール病を治療するには入院が必要か?

メニエール病の治療には必ずしも入院しないといけないわけではありません。めまい発作の症状が強い時に、最も効果的な治療方法は安静です。自宅で安静にできるのであれば、入院をする必要はありません。発作時に内服するための頓服薬として抗めまい薬や抗不安薬が処方されていれば正しく服用し、静かなところで安静にしましょう。

めまい発作時に症状が強く、全く動けず、頓服薬を飲むための水を飲むこともできない場合には、病院に受診してください。点滴で抗不安薬や吐き気止めを使用します。点滴でめまい症状が落ち着けば、入院は必要ない場合があります。点滴を行なっても、めまい症状が強く、全く動けない場合には入院での治療を行います。

メニエール病の発作に伴って、聴力が急激に悪化した場合に、ステロイドを使用する場合があります。糖尿病があるとステロイドを使うことによって、血糖値が悪化するため、入院が必要になることがあります。

7. メニエール病は完治するのか?

メニエール病の人の中には、一定期間がすぎるとめまい発作が起こらなくなり、聴力が悪化しなくなり安定する人がいます。めまい発作が一定期間なく、聴力も良いままで固定された場合には治ったと言えるかもしれません。

しかし、長期間発作がない場合でも、環境の変化などを誘因として、収まっていためまい発作が再発することもあり、どのような場合を完治と呼ぶのかは難しいです。完治の条件は、1年以上めまい発作がなく、めまい発作がない期間がそれまでの最長発作間隔より長いという条件や、治療前の発作間隔の10倍期間発作がないことなどの条件などが、提案されていますが、見解は一定していません。

治りやすいメニエール病の特徴について

メニエール病の治りやすい患者の規定因子はまだ明らかにされていません。発作に伴って難聴を起こした場合には、早めの治療を行うことが、現時点でできる聴力保護の方法と考えられます。