みはれつのうどうみゃくりゅう(のうどうみゃくりゅう)

未破裂脳動脈瘤(脳動脈瘤)

脳の動脈にできたこぶ(異常な膨らみ)のこと。動脈瘤が破裂すると、くも膜下出血になる

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11人の医師がチェック 199回の改訂 最終更新: 2017.06.15

未破裂脳動脈瘤(脳動脈瘤)の基礎知識

未破裂脳動脈瘤(脳動脈瘤)について

  • 脳の動脈にできたこぶ(異常な膨らみ)のこと
  • 原因は明らかではないが、遺伝や高血圧と関係性があると考えられている
  • 脳動脈瘤の血管の壁が破れると(破裂をしてしまうと)、くも膜下出血を起こす
    • 動脈瘤が大きければ大きいほど破れやすい
    • 形がいびつだと破れやすい
    • 動脈瘤ができる血管の場所によっても、破れやすさは異なる
    • 5mm未満のサイズの動脈瘤が出血を起こす危険性は、1年間で0.5%程度
  • 頻度
    • 実は動脈瘤がある人は多く、小さいものも含めれば、成人の2-6%程度の人に見つかると考えられている

未破裂脳動脈瘤(脳動脈瘤)の症状

  • 基本的に、症状はない
  • 人間ドックや頭痛、めまいの原因を調べるために行った頭部MRI磁力(電磁波)を用いて、頭の中の状態を調べる検査。脳梗塞の診断などに用いられることが多い検査で、たまたま脳動脈瘤が見つかる場合がある
  • まれに動脈瘤が神経に当たることで以下の症状を引き起こす場合がある
    • 目が開きづらくなる
    • 視野が狭くなる
    • 物が二重に見える
    • ふらつく
    • 食物の飲み込みがうまくいかなくなる

未破裂脳動脈瘤(脳動脈瘤)の検査・診断

  • 画像検査:脳動脈瘤の位置や大きさなどを調べる
    • 頭部MRI磁力(電磁波)を用いて、頭の中の状態を調べる検査。脳梗塞の診断などに用いられることが多い検査
    • 頭部血管造影検査造影剤を用いて、頭の中の血管の状態を調べる検査。脳動脈瘤などで行われることがある造影造影剤と呼ばれる注射薬を使用して、そのままでは画像検査で写りにくいものが写るようにすること剤を用いて、動脈瘤や血管の形を詳しく調べる

未破裂脳動脈瘤(脳動脈瘤)の治療法

  • 未破裂動脈瘤が見つかっても、予防の治療が必要とは限らない
  • くも膜下出血が起きるリスクや手術により起こる合併症ある病気や治療によって引き起こされる、別の病気や病態のことのリスクから総合的に判断して治療をするかどうかを決める
    • 脳動脈瘤の状態
    • 大きさ(5mmを超えるものでは治療を検討する)
    • 位置(破裂しやすい位置だと治療を行う)
    • 形(ぼこぼこしていたり、くびれていると破裂しやすい)
    • 患者の全身状態
    • 年齢
    • 他の病気の有無や状態
    • 精神状態(未破裂脳動脈瘤が頭の中にあるということで、抑うつ元気がなく落ち込んでいる状態や気分のこと。医学的には「抑うつ」と呼ぶ。うつ病の症状の1つだが、必ずしもうつ病で起こるとは限らない気分に悩まされる場合など)
  • 主な治療法は、いわゆる頭をあける手術である「脳動脈瘤クリッピング術」とカテーテル治療カテーテルと呼ばれる細い管を、腕や脚の付け根の血管から挿入し、治療したい部位の近くまで血管内を進めて治療する方法である「コイル塞栓血液中を流された血栓などの異物が、細い場所で血管に詰まった状態。その先へ血流が流れにくくなってしまう術」の2種類がある
  • 脳動脈瘤クリッピング術
    • 頭蓋骨に穴を開けて脳動脈瘤を見える状態にして、その根元をクリップと呼ばれる金属で挟む
    • 動脈瘤への血流をなくすことで脳動脈瘤が破裂しなくなる
  • コイル塞栓術
    • 太ももの付け根の血管からカテーテルという細い管を動脈瘤まで進めて、動脈瘤の中を細く柔らかいコイルで満たし動脈瘤の中身を詰める
    • 動脈瘤への血流をなくすことで脳動脈瘤が破裂しなくなる

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未破裂脳動脈瘤(脳動脈瘤)に関わるからだの部位