みはれつのうどうみゃくりゅう(のうどうみゃくりゅう)
未破裂脳動脈瘤(脳動脈瘤)
脳の動脈にできたこぶ(異常な膨らみ)のこと。動脈瘤が破裂すると、くも膜下出血になる
11人の医師がチェック 199回の改訂 最終更新: 2017.12.06

Beta 未破裂脳動脈瘤(脳動脈瘤)についての医師コメント

未破裂動脈瘤は、あるだけでは悪さをしないことがほとんどですが、破裂するとくも膜下出血という重篤な疾患を引き起こします。
破裂を未然に防ぐことが大事です。

すべての動脈瘤が要注意なわけではなく、大きさや出来た場所により破裂の危険度が変わってくるため、画像検査の結果を踏まえて、治療の必要性や方法につき検討することになります。

上記のように治療の選択肢や手術方法にもいくつか選択肢があり、それぞれに長所短所があります。
動脈瘤の形や大きさ、患者さんの全身状態や希望などによって最善の治療法が変わりうるため、医師によって提示する治療方針が異なることもあるでしょう。

未破裂脳動脈瘤が見つかった場合には、まず治療が必要なのかどうか、そして治療を勧められたならば、どのような治療選択肢があり、その方にとってどの方法が一番良いのか、医師だけでなく患者さんやご家族も一緒に考えていく必要があります。


匿名協力医師
患者さんへのメッセージ
2015.03.10

未破裂脳動脈瘤が見つかっても、4,5mm大の動脈瘤がくも膜下出血を起こす危険性というのは、"1年間あたり" 100人に1人弱です。
あくまで、統計の話なので、運が悪いと翌日くも膜下出血を起こすかもしれませんが、多くの人は出血しない、ということになります。
なので、血管内手術も開頭手術もリスクがないわけではないので、「すぐに治療した方がいい」ということは原則ありません。
一方、ものが2つに見えるなどの症状を来たして見つかり、その原因となっている動脈瘤は、「すぐに治療した方が良い」動脈瘤です。これはそのまま入院して、その日にでも治療するべきです。

くも膜下出血を起こすと、概ね1/3の方は4ヶ月以内に亡くなります。いわゆるピンピンコロリとなる方もいますが、いろいろ治療した結果、寝たきりという方も少なくありません。(もとの生活に戻れるのはくも膜下出血を起こしたかたの1/3)

癌の場合は、治療しなくても月単位での進行ですが、くも膜下出血を起こした場合、その瞬間から意識が戻らない可能性もあります。
ですので、未破裂脳動脈瘤が見つかったら、そのような事態もあり得るということを一応考え、人生やり残したことはないか、自分がいなくなって残る人が困ることはないかを考える機会を持っておいてもいいのではないかと思います。


匿名協力医師
患者さんへのメッセージ
2015.03.05

未破裂脳動脈瘤は、まだ原因もわかっていませんし、ほっておくとどうなるかというのも厳密には解明されていません。現在ある知見では、

(1)動脈瘤の形がぼこぼこ
(2)5mm以上(場合によっては7mm以上)
(3)高血圧
(4)喫煙
(5)多発性嚢胞腎に合併するもの
(7)特定の場所にある動脈瘤

といった要素が破裂の可能性を高める要素とされています。しかし、様々な国や地域で様々な結果が出ておりなかなか完全に一致した見解はわかっておりません。

現時点では、開頭手術とコイル塞栓術と経過観察の3つの選択肢があります。それぞれのメリット、デメリットがありますので、その3つすべて考慮してくれる経験豊富な医師、病院にかかり、総合的な判断をしながら治療を検討することが大事と思います。


匿名協力医師
患者さんへのメッセージ
2015.02.27

35歳男性、結婚前に脳ドッグを受けたら7mm大の前交通動脈瘤(脳の前の方の真ん中にある動脈瘤)が発見されました。体にメスを入れる開頭クリッピングと太ももの付け根から針を刺すコイル塞栓術の2つをよく検討した結果、コイル塞栓術が適切と判断しました。治療は全身麻酔で3時間で終了。術後は特に問題なく、3日後に退院、1週間で仕事に復帰されました。

詰めるコイルにより、正常な血管に血栓ができてしまうことがあるので、そういったことが起きないように、血液サラサラの薬を術前2週間〜術後半年程度、内服していただきます。1年後に脳血管撮影という検査をした後は、1年ごとにMRIにて再発のないことを確かめていきます。


匿名協力医師
実際の治療例
2015.02.27

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