2016.02.23 | ニュース

花粉症の原因を治療、免疫療法を飲み薬で

花粉の季節に47人で検討
from Auris, nasus, larynx
花粉症の原因を治療、免疫療法を飲み薬での写真
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花粉症などのアレルギーは、免疫が過敏に働いてしまうことで起こります。免疫療法は、原因物質に体を慣らすことで過敏な反応が起こらないようにする、アレルギーの原因に対する治療です。飲み薬を使った免疫療法の効果が検討されました。

◆免疫療法のカプセルは生活を改善できるか?

この研究では、スギ花粉症の患者47人が対象になりました。免疫療法には、スギ花粉に含まれる花粉症の原因物質の「Cry j1」を使った薬剤(Cry j1-ガラクトマンナン複合体)のカプセルを使いました。

対象者はランダムに、免疫療法を使うグループと、使わないグループに分けられました。花粉症の季節のおよそ1か月前から治療を始め、花粉症の季節を通じて治療を続けました。治療によって、症状による生活の質(QOL)に変化があったかを質問票で対象者から聞き取り、回答を比較しました。

 

◆QOLが改善

次の結果が得られました。

免疫療法を受けた参加者は、対照群に比べて花粉の季節を通じて総QOLスコアとVASに有意な改善があった。

免疫療法を使ったほうが、QOLに改善が見られました

研究班は「この結果は、アレルゲン-ガラクトマンナン複合体を使った短期間の経口免疫療法が、舌下免疫療法や皮下免疫療法と同様に、花粉症患者のQOLを改善することを示唆する」と結論しています。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Effect of short-term oral immunotherapy with Cry j1-galactomannan conjugate on quality of life in Japanese cedar pollinosis patients: A prospective, randomized, open-label study.

Auris Nasus Larynx. 2016 Feb.

[PMID: 26197940]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。


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