2016.02.08 | ニュース

海外で入院になったら?英語能力と回復の関係

過去のデータから調査し、同年齢・性別の人と比較し検証
from Disability and rehabilitation
海外で入院になったら?英語能力と回復の関係の写真
(C) shashamaru - Fotolia.com

旅行や仕事で海外にいるときにも、思わぬ病気やケガは起こります。もし、海外で脳卒中となり麻痺で入院することになったら英語能力の有無で回復の度合いに違いはあるのでしょうか。カナダの研究班から報告がありました。

◆英語能力が身体機能に与える影響

脳卒中リハビリテーションのために入院した患者で、ネイティブまたはネイティブに近い英語能力をもつ英語能力が高いグループ(80人)と、英語能力が低いグループ(80人)が対象となりました。入院期間と退院先、日常生活を自分でどのくらいできるのか(機能的自立度評価法:FIM)を調べられました。

 

◆  英語能力が低いグループの方が改善した

以下の結果が得られました。

英語能力の低いグループのほうが入院から退院までのFIMの改善が大きく見られた(P=0.04)。両方のグループの入院期間と退院先、コメディカル職員との対面の数に有意差は見られなかった。通訳の利用増加はFIM効率を改善した。しかし、他の転帰を有意に変化させなかった。

英語の能力が低いことで入院期間や身体機能の改善度に悪い影響は見られませんでした

 

英語能力が低くても、通訳を介して十分なリハビリができるようです。

しかし、英語能力が低いことで専門用語がたくさん飛び交うコミュニケーションに苦労した可能性はあります。治療方針や今後の入院期間、金銭の請求などの重要な内容を説明するインフォームドコンセントの時には正確に理解するために努力する必要があるかもしれません。

執筆者

PT K.S

参考文献

Does English proficiency impact on health outcomes for inpatients undergoing stroke rehabilitation?

Disabil Rehabil. 2015 Oct.

[PMID: 26458060]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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