2016.02.07 | ニュース

がん治療を受けて長生きする人はどんな人?

がん患者73人を対象に検証
from Supportive care in cancer : official journal of the Multinational Association of Supportive Care in Cancer
がん治療を受けて長生きする人はどんな人?の写真
(C) Andrey Popov - Fotolia.com

がん治療を受けた人はどのような人が長生きしやすいのでしょうか?がん治療後に、どのような要素が長生きに関係しているかが検証されました。

◆がん治療のリハビリで長生き

今回紹介する研究は、がんによる健康状態の悪化などに対してリハビリを受けている73人のがん患者を対象としました。患者の基本的なプロフィール、退院後の経過、生存期間や運動機能状態などのデータが集められ統計的解析が行われました。

 

◆運動機能が高いと長生きする

次の結果が得られました。

機能的自立度評価表において合計点数が80点以上の患者は、80点未満の点数を出した患者より有意に長生きした(p = 0.002)。

退院時での機能的自立度評価の運動スコア(p=0.004)、機能自立度評価効率 (p=0.001)、カルノフスキーのパフォーマンスステータス(p=0.022)、歩行能力(p=0.026)、帰宅(p=0.009)、そして、在宅医療を受けること(p=0.045)は有意に生存と関連していた。

がん患者のうちで、リハビリを受けた後に高い歩行能力、運動機能が見られた人、また、在宅医療を受ける人などが長生きしているということが報告されました。

 

この研究結果から、研究者たちは「入院患者のリハビリによる運動機能向上はがん患者の長生きと関連している。がん患者においてリハビリにより自立が促進されていることは、予後良好である見込みが大きい患者の目印となりうる」と見解を述べました。

リハビリにより高い運動機能を得た患者は長生きする可能性が高いかもしれません。がん患者がリハビリをすることは、余命を伸ばすためにも意味があることなのかもしれません。

執筆者

宮本 望都喜

参考文献

Cancer rehabilitation: a barometer for survival?

Support Care Cancer. 2015 Oct.

[PMID: 25739753]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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