2016.04.18 | ニュース

退院後の家庭でのリハビリ、いろいろな方法を組み合わせて歩行を改善

22名の高齢者を対象に検証
from Clinical rehabilitation
退院後の家庭でのリハビリ、いろいろな方法を組み合わせて歩行を改善の写真
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近年、入院期間の短縮にともなって、入院中のリハビリから家庭でのリハビリに重点が置かれるようになってきました。家庭でのリハビリにはどのような効果があるのかを検証した研究を紹介します。

◆家庭でのリハビリの効果は

病院を退院した65 歳以上の22名高齢者が対象となりました。対象者は12人と10人のグループにランダムに分けられました。12名のグループは家庭環境に沿うようにストレッチ、身体運動、日常生活トレーニングを強度を段々強くして行うこととされました。10名のグループは家庭で通常のリハビリテーションを行うこととされました。歩行速度、身体能力のテスト、歩行距離が測定され効果が検証されました。

 

◆家庭でのリハビリで歩行が改善

以下の結果が得られました。

60日の時点で、漸進した多種類の介入グループは通常のケアグループと比較して歩行速度(平均変化:0.36メートル/秒 対 0.14 メートル/秒、p = 0.04)、modified physical performance test (平均変化: 6.18 対0.98、p = 0.02)、Short Physical Performance Battery scores (平均変化: 2.94 対0.38、p = 0.02)が有意に高く改善した。

介入に関連した有害事象は記録されなかった。

60日の時点で家庭環境に沿ったリハビリを強度を段々強くして行ったグループは家庭で通常のリハビリを行ったグループと比較すると、歩行の速さと距離が改善し、身体能力も改善しました。リハビリを行ったことによる事故等はありませんでした。

 

それぞれの家庭環境に沿ったリハビリを行い、さらに歩行の距離を伸ばしたり、速さを早くして歩行するなどのリハビリの強度を強くしていくことで歩行が改善することが示されました。入院期間の短縮により退院後のリハビリに重点が置かれる場合もありますが、家庭環境でのリハビリで身体機能の改善が示されていけば、退院した後の身体機能への不安も軽減できるかもしれません。

執筆者

PT K.S

参考文献

Progressive multi-component home-based physical therapy for deconditioned older adults following acute hospitalization: A pilot randomized controlled trial.

Clin Rehabil. 2015 Sep.

[PMID: 26337626]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。