2016.01.22 | ニュース

腎臓移植後の生活の質はどうなったか?

手術後3年追跡して調査
from Transplantation
腎臓移植後の生活の質はどうなったか?の写真
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腎臓移植は、腎臓が機能しなくなった患者さんに、他人の腎臓を移植し、その人の腎臓として機能させる方法です。この研究は腎臓移植後の患者さんの生活の質がどうなったか調査しました。

◆337人の患者を対象に実施

この研究は、337人の成人の患者を対象に、腎臓移植後1か月から36か月後の、心身の状態や健康関連QOL(健康に関連した生活の質)について調査しました。

 

◆腎臓移植後の患者さんの生活の質は?

結果は、以下の通りでした。

2つの縦断的なクラスターは、PCSとMCSの時間によって定義された。高いクラスターに分類された患者(すなわち、人口の60%)は、定常のHRQOLを示し、一般的な人口の平均に近似したのに対し,低いクラスターでは、PCSとMCSの得点が一般的な人口と比べ有意に低かった。 […].

移植手術後の心身の状態が良い患者は、一般の人と同等の生活の質が得られている結果となりました。

 

腎臓移植による治療がうまくいけば、快適な生活が送れる場合が多いと言えるのかもしれません。

日本では、腎臓移植よりも、人工透析を行う場合が多いです。人工透析は、1回の治療に非常に時間がかかり、週に数回通院する場合もあり、患者さんの生活に大きな負担となります。一方で、腎臓移植にも拒絶反応や感染症の危険性があり、それぞれの治療に良い面と悪い面があります。

人工透析を続けるか、腎臓移植を行うか、難しい選択ではありますが、他の研究結果ともあわせて、この結果がひとつの判断材料になるかもしれません。

執筆者

com

参考文献

Evolution and Determinants of Health-Related Quality-of-Life in Kidney Transplant Patients Over the First 3 Years After Transplantation.

Transplantation. 2015 Nov 13.

[PMID: 26569063]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。