2016.01.16 | ニュース

岐阜県で調査、マグネシウムで糖尿病が減少する?

日本人13,525人へのアンケート結果から
from European journal of nutrition
岐阜県で調査、マグネシウムで糖尿病が減少する?の写真
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マグネシウムを摂ることは、糖尿病に良い影響を与えるのではないかとする研究が今までに行われていますが、確定的にはなっていません。今回日本の研究チームが、マグネシウムの摂取量による糖尿病のリスクへの影響を報告しました。

◆日本人13,525人に対するアンケート調査

研究チームは、岐阜県高山市の13,525人を対象に調査しました。

対象者には、1992年に食事についてのアンケートに、さらに10年後の2002年に糖尿病についてのアンケートに答えてもらいました。マグネシウムやその他の栄養素の摂取量は、アンケートで得られた食事の情報から推定しました。

 

◆マグネシウムを摂ると、女性は糖尿病になりにくくなった

調査の結果、以下のことが分かりました。

共変数の補正後、マグネシウムの摂取量の下位四分位における女性と比較して、上位四分位における女性では、糖尿病のリスクが有意に減少していた(ハザード比:0.50、95%信頼区間:0.30-0.84、P-trend:0.005)。

つまりこの研究から、マグネシウムの摂取量の多い女性では、糖尿病の発生が少ないことが示されました。また男性では、マグネシウムの摂取量と糖尿病のリスクに関連が認められませんでした。

 

この研究では、マグネシウムを多く摂っていた女性に、ほかに糖尿病になりにくい要因があった可能性が否定出来ません。しかし、マグネシウムがインスリンの機能などに良い影響があるとしたほかの研究もあり、マグネシウムは糖尿病を引き起こす原因に何らかの影響を与えているのかもしれません。

執筆者

鈴木あいか

参考文献

Dietary magnesium intake and the risk of diabetes in the Japanese community: results from the Takayama study.

Eur J Nutr. 2015 Dec 21. [Epub ahead of print]

 

[PMID: 26689794]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。