犬に噛まれた!感染リスクは?
動物の口の中には細菌やウイルスがたくさん存在するため、かまれた傷口から感染する可能性があります。米国の研究チームが、犬に噛まれてできた傷の感染リスクを検証しました。
◆救急治療を受けた495人の感染リスクを検証
研究チームは犬に噛まれて救急治療を受けた495人の患者さんの傷とその治療の特性と感染リスクを検証しました。
◆5%が感染
対象となった患者さんのうち345人の追跡が完了できました。そのうち、18人に傷口からの感染がありました。深い刺跡のできた傷や、処置中に閉じた傷がより感染リスクが高く(それぞれ感染リスクが4.1倍と3.1倍)、予防的に
ペットに噛まれる頻度は多くありませんが、昨今ペットの輸入が増えており、狂犬病やその他の人獣共通
また、犬より猫の方が感染リスクが高いとされています。猫の歯の方が細く、噛む力もあり、傷口が小さく深さがあるため洗浄が困難で、内部で菌が繁殖しやすくなるためです。猫の場合は噛まれても油断して病院に行くのが遅れるようです。
動物に噛まれたらまず傷と傷の周囲をじゅうぶん洗浄し、どんな動物に、いつどんな状況で噛まれたかなどを病院で説明して、適切な処置をしてもらうことをお勧めします。
執筆者
Predictors of infection from dog bite wounds: which patients may benefit from prophylactic antibiotics?
Emerg Med J. November 2015
[PMID: 25634096]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。