2016.01.08 | ニュース

脳卒中後の荷重トレーニングは機能を回復する

26人を分析
from Rehabilitation research and practice
脳卒中後の荷重トレーニングは機能を回復する の写真
(C) Robert Kneschke - Fotolia.com

脳卒中を発症すると、麻痺した足をしっかり使って動作を行うことも重要になります。今回の研究では、麻痺した足を使う方法として、どのような方法がより効果的か検証しました。

◆歩く練習と筋トレはどちらが有効か?

今回の研究では、脳卒中患者26人を、麻痺した足をしっかり使って歩く練習を行う方法と、麻痺した足で筋力トレーニングを行う方法の2群に分けて、効果を比較しました。どちらのトレーニングも4週間実施しました。

 

◆歩く練習の方がより改善

治療前では、歩く練習を行った群と筋力トレーニングを行った群の歩行能力に差は見られませんでした。治療後では、歩く練習を行った群の方が歩く速さが早くなっていました

 

脳卒中発症したあとに麻痺した足をしっかり使う方法として、筋力トレーニングよりも歩く練習を行った方が、歩行能力をより改善させるという研究でした。脳卒中のリハビリテーションには様々な方法があり、それぞれ役割がありますが、より改善したい課題に近い方法でトレーニングを行った方が、その課題は改善するのかもしれません。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Effects of Functional Limb Overloading on Symmetrical Weight Bearing, Walking Speed, Perceived Mobility, and Community Participation among Patients with Chronic Stroke.

Rehabil Res Pract. 2015 Oct 27.

[PMID: 26600952]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。