2015.12.25 | ニュース

統合失調症、コミュニケーションの方法を工夫で症状が改善!?

15人で検証
from Perspectives in psychiatric care
統合失調症、コミュニケーションの方法を工夫で症状が改善!?の写真
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統合失調症は、感情や思考をコントロールしたりまとめることが難しくなることで、日常生活に支障をきたす病気です。研究グループは、統合失調患者を対象に、コミュニケーション方法を工夫して行う治療の効果を調べました。

◆工夫したコミュニケーションは統合失調症の治療効果を改善するか?

数ある治療の選択肢の中から、患者と医療者の意見をお互いに踏まえながら、どのような治療法が良いか決定していく共有意思決定(Shared decision making:SDM)と呼ばれる方法が知られています。今回研究グループは、統合失調症患者15人を対象に、自分にあった治療を選択するためのコミュニケーション方法として知られているSDMの練習プログラムを行い、その効果を調べました。

プログラムは、週1回50分のセッションを8回にわたって行われました。内容は、病気や治療の知識、治療に対する理解、病棟生活で問題が起きたときの対処法を学ぶことで、治療選択に積極的に関わる能力をつけることが目指されました。

 

◆コミュニケーション方法の練習によって問題解決能力やQOLが改善する!?

研究の結果、以下が示されました。

SDMトレーニングプログラムは、統合失調患者の自尊心、問題解決能力、QOLの改善に効果があった。

この結果は、SDMの練習プログラムにより医療者とのコミュニケーション方法を練習することで、その後の治療の結果、統合失調症患者の自分に対する自信や対人関係など、日常生活をおくる上で直面する問題を解決する能力などが改善したことを示しています。

 

統合失調症患者に対する治療は、薬や実際に買い物や料理などを行う生活技能訓練などが代表的です。今回の研究では、コミュニケーション方法を工夫することで統合失調症の症状が改善する可能性が示されました。何か特別な物を使うわけではないコミュニケーションによって、ひとりひとりに適した治療が選べるのであれば、取り入れても良いかもしれません。

執筆者

NK

参考文献

Effectiveness of Shared Decision-Making Training Program in People With Schizophrenia in South Korea.

Perspect Psychiatr Care. 2015 Nov 25.

[PMID: 26601913]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。


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