2015.12.12 | ニュース

バイリンガルじゃないと脳卒中後の認知機能障害が多くなる?

608人のデータを分析
from Stroke; a journal of cerebral circulation
バイリンガルじゃないと脳卒中後の認知機能障害が多くなる? の写真
(C) kubko - Fotolia.com

2ヶ国語を話せるバイリンガルは、認知機能の低下や認知症の発症が遅いことが知られています。今回の研究では、脳卒中でも同様のことが言えるか、検証しました。

◆バイリンガルの脳梗塞を発症した後の認知機能を分析

今回の研究では、脳梗塞患者608人を対象に、バイリンガルの患者とバイリンガルではない患者を比べ、脳梗塞発症後の認知機能に違いがあるか検証しました。

 

◆バイリンガルでは脳梗塞後の認知障害が少ない

以下の結果が得られました。

バイリンガルでは、モノリンガルと比較して認知機能が正常であった人の割合がより大きかった(40.5% vs 19.6%、p<0.0001)が、一方で、血管性認知症や血管性軽度認知障害を含む認知障害の患者はその逆の結果であった(モノリンガル77.7% vs バイリンガル49.0%、p<0.0009)。

バイリンガルの方が、脳梗塞後に認知障害を患う人が少ないという結果でした。

 

今回の関連性についてメカニズムは不明です。例えば、バイリンガルの人の方がより多くの人と話す機会が多かったため、認知機能が保たれていた、というような背景が関連している可能性もあります。しかし、バイリンガルと認知機能の関連性が本当にあるとしたら、今後の研究で認知症予防などにつながる知見が得られるかもしれませんので、今後に期待します。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Impact of Bilingualism on Cognitive Outcome After Stroke.

Stroke. 2015 Nov 19

[PMID: 26585392]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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