◆安静時心拍数と脳梗塞の関連性を検証
今回の研究では、脳梗塞を発症していない24,730人を追跡調査し、安静時心拍数と脳梗塞の発症の関連性を検証しました。
◆1分間に10回心拍数が増えると、脳梗塞を発症する危険性が10%上がる
以下の結果が得られました。
社会人口統計、心血管疾患のリスク因子、潜在的交絡因子で調整したCox回帰モデルを行うと、1分間に安静時心拍数が10回増えるごとに、虚血性脳卒中のリスクが10%増えた(ハザード比1.10、95%信頼区間1.02-1.18)。
安静時心拍数が1分間あたり10回増えると、脳梗塞を発症する危険性が10%増えるという結果でした。
心拍数の増加が脳梗塞を発症する危険性を増やす可能性があるという結果でした。心拍数を管理する方法については多くの研究がありますし、治療薬もあります。今回の研究結果のみからでは因果関係には言及できませんが、今後その関連性が検証されることで、予防効果の研究につながるかもしれません。
執筆者
Heart rate and ischemic stroke: the REasons for Geographic And Racial Differences in Stroke (REGARDS) study.
Int J Stroke. 2015 Aug 26
[PMID: 26306564]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。