◆同じカロリーで食事内容を変えた生活を、8週間続けた
著者らは以下の試験を行いました。
この無作為並行集団パイロット試験では、2型糖尿病の肥満患者は無作為に、穀物繊維が多く赤肉無し、コーヒーが多い食事を食べるか(13人)、穀物繊維が少なく赤肉が多くコーヒー無しの食事(15人)に割り付けられ、8週間過ごした。
つまり同じ低カロリーですが、穀物繊維とコーヒーが多く赤肉が無い食事と、穀物繊維は少なくコーヒーが無しで赤肉が多い食事と言う異なる食事内容で8週間を過ごし、心拍数や炎症マーカーの量を調べました。
◆食事内容は無関係に減量、心拍数変動が改善
以下の結果が得られました。
8週間後、食事介入は平均5から6kgの減量、4から6bpmの心拍低下、迷走神経を介した心拍数変動の改善をもたらした。しかし8週間のベースラインからの心拍数変動パラメーターの変化について集団間での差は無かった。
つまり穀物繊維とコーヒーの多い食事と赤肉が多い食事の療法で、減量や心拍数変動の改善がありました。
筆者らは、「2型糖尿病の肥満患者では、8週間に渡るエネルギー制限それ自体が、酸化的ブドウ糖利用改善に関した心臓の迷走神経機能改善に寄与した」と述べています。
食事内容に関し、コーヒーと穀物繊維の量を別々に検討するなど更なる研究が必要にも思いますが、まずは食事のカロリーを下げる事が重要なようです。
執筆者
Effect of Low-Energy Diets Differing in Fiber, Red Meat, and Coffee Intake on Cardiac Autonomic Function in Obese Individuals With Type 2 Diabetes.
Diabetes Care. 2015 Jun 12.
[PMID: 26070589] http://care.diabetesjournals.org/content/early/2015/06/11/dc15-0466.abstract
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