◆ピラティスと薬治療を行う群と薬治療のみ行う群にランダムに振り分け
今回の研究では、腰痛患者60人を、ピラティスを行う群と対照群にランダムに分けました。どちらの群でも、薬治療(NSAIDs:消炎鎮痛薬)も行いました。
◆ピラティスを行うと腰痛、身体機能などがより改善
以下の結果が得られました。
ピラティス群における統計的な差は、痛み(p<0.001)、機能(p<0.001)、QOLの項目である機能のキャパシティ(p<0.046)、痛み(p<0.010)、活力(p<0.029)で見られた。
ピラティスを行うことで、腰痛や腰痛が原因で障害される日常生活(椅子に座っていられない、ベッドにずっと寝ている、など)が改善するという結果でした。
腰痛は、筋肉や神経の問題だけではなく、ストレスなども原因になると言われています。今回の結果だけでは、ピラティスがどのような理由で腰痛を改善したか不明ですが、ピラティスで行う運動の効果に加え、もしかしたら心理的な効果もあったのかもしれません。
執筆者
Pilates improves pain, function and quality of life in patients with chronic low back pain: a randomized controlled trial.
Clin Rehabil. 2015 Jan
[PMID: 24965957]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。