旨味成分が食欲抑制?食前にグルタミン酸ナトリウムを飲んだ結果
グルタミン酸ナトリウム(MSG)は、市販の調味料に含まれる旨味成分です。MSGが満腹感を増すという報告があり、食事量に影響するかが研究されました。
◆肥満傾向の女性が食前にMSG入りの野菜スープを飲む
この研究は、
◆エネルギー摂取量が少なくなった
次の結果が得られました。
MSGを加えたスープの群では、対照群と比べて、昼食でのエネルギー摂取量が
有意 に少なかった。
MSGを加えたスープを飲んだときに、昼食で食べるもののエネルギー量が少なくなりました。
グルタミン酸ナトリウムに、食べる量を少なくする効果があるのかもしれません。
グルタミン酸ナトリウムは一時「チャイニーズ・レストラン・シンドローム」という頭痛などの症状を起こすのではないかと議論されたことがありますが、そのような症状の原因になるとは証明されていません。
グルタミン酸はコンブなどの食品にも多く含まれ、人間の体内でも合成されている、ありふれた
執筆者
Monosodium l-glutamate in soup reduces subsequent energy intake from high-fat savoury food in overweight and obese women.
Br J Nutr. 2015 Oct 12 [Epub ahead of print]
[PMID: 26455957]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。