2015.10.18 | ニュース

胆のうがんのリスクが高いのはどんな人?

20件のメタアナリシス
from Nutrients
胆のうがんのリスクが高いのはどんな人?の写真
(C) jinga80 - Fotolia.com

性別や年齢などによって、起こりやすい病気は大きく違います。この研究では、胆のうがんが多い人の特徴について、特に体型に注目して検討しました。

◆過去の研究を収集

研究班は、過去の研究を検索し、体型と胆のうがんのリスクについて調べたものを集め、内容を吟味してデータを統合しました。

 

◆肥満の人で胆のうがんが多い

次の結果が得られました。

計12件のコホート研究と、8件の症例対照研究がこのメタアナリシスに採用された。全体で、「正常」体重と比較して、胆のうがんの要約相対リスクは過体重(BMI25-30kg/m2)の個人で1.14(95%信頼区間1.04-1.25)、肥満(BMI>30kg/m2)の個人で1.56(95%信頼区間1.41-1.73)だった。肥満の女性は男性よりも胆のうがんのリスクが高く(女性で要約相対リスク1.67、95%信頼区間1.38-2.02、男性で要約相対リスク1.42、95%信頼区間1.21-1.66)、女性では過体重と胆のうがんのリスクに有意な関連があったが(要約相対リスク1.26、95%信頼区間1.13-1.40)、男性では有意でなかった(要約相対リスク1.06、95%信頼区間0.94-1.20)。

見つかった20件の研究のデータを統合したところ、BMI(体重÷身長の2乗)が大きい人で胆のうがんが多い傾向が見られました。BMIが25未満の人に比べて、それより大きい人では胆のうがんが以下のように多くなっていました。

  • 男女を合わせると、BMIが25から30の人で1.14倍、30より大きい人で1.56倍
  • 女性では、BMIが25から30の人で1.26倍、30より大きい人で1.67倍
  • 男性では、BMIが25から30の人で違いがなく、30より大きい人で1.42倍

 

肥満がある人では胆のうがんが多いという結果でした。肥満糖尿病など多くの病気との関係が言われていますが、がんのうちいくつかの種類についても関連が報告されています。この研究では、体重を減らすことががん予防につながるかどうかは調べられていませんが、気を付けるべき病気は何かを考えるうえで参考になるかもしれません。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Body Mass Index and Risk of Gallbladder Cancer: Systematic Review and Meta-Analysis of Observational Studies.

Nutrients. 2015 Sep 25

[PMID: 26426043]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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