インフルエンザと一緒に感染した細菌が肺炎を起こす

インフルエンザウイルスによってダメージを受けた肺や気管支には、肺炎球菌などの細菌も感染しやすくなると言われています。ウイルスの感染が細菌による肺炎に影響するかどうかの研究が行われました。
◆細菌とウイルスの検査結果から
研究班は、南アフリカの調査で検査を受けた人を対象に、のどの奥(上咽頭から中咽頭)から取ったサンプルに肺や
◆ウイルス感染があると肺炎が多い
次の結果が得られました。
症例の55%に肺炎球菌のコロニー形成が検出された(969件中534件)。年齢と結核治療で調整した多変量解析において、インフルエンザウイルス(調整オッズ比2.2、95%信頼区間1.1-4.5)、
アデノウイルス (調整オッズ比1.7、95%信頼区間1.1-2.7)、ライノウイルス(調整オッズ比1.6、95%信頼区間1.1-2.3)、ヒト免疫不全ウイルス (HIV 、調整オッズ比1.6、95%信頼区間1.1-2.4)の感染が肺炎球菌のコロニー形成と関連した。高密度コロニー形成は、年齢と性別を調整したうえで、呼吸器ウイルス共感染(調整オッズ比1.7、95%信頼区間1.1-2.6)、侵襲性肺炎球菌肺炎(調整オッズ比2.3、95%信頼区間1.3-4.0)と関連した。
インフルエンザウイルスなど、ウイルスの感染があった人には、検査で肺炎球菌が見つかることが多くなっていました。また、ウイルスの感染があった人には肺炎球菌の量が多く見られることが多く、肺炎球菌の量が多かった人では肺炎球菌による肺炎の頻度が高くなっていました。
研究班は「呼吸器ウイルス感染症はコロニー密度の上昇と、ひいては侵襲性肺炎球菌肺炎と関連した」と結論しています。
執筆者
High nasopharyngeal pneumococcal density, increased by viral coinfection, is associated with invasivepneumococcal pneumonia.
J Infect Dis. 2014 Nov 15
[PMID: 24907383]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。