2015.08.29 | ニュース

がん診療中のサプリメント、視力と泌尿器系に影響が?

234人の観察研究

from Journal of geriatric oncology

がん診療中のサプリメント、視力と泌尿器系に影響が?の写真

サプリメントの一部は治療薬の働きに影響があると言われています。がんの診療を受けている高齢者を対象に、サプリメントなどの補助代替薬の使用と健康状態の関連を調べた結果、視力障害と泌尿器系の病気が多かったことが報告されました。

◆がん診療中の234人を調査

研究班は、がん無制限に増殖して周囲へ広がる、異常な細胞(がん細胞)による病気。塊となって腫瘍を作る固形がんと、白血病のように血液中にがん細胞が存在する血液がんがあるの診療を受けている平均およそ80歳の患者234人を対象として、診療記録から、補助代替薬としてハーブ、ミネラル水の中に溶けると電気を通す性質をもつ物質で、ミネラルとも呼ばれる。ナトリウムやカリウムが有名、その他の栄養素のサプリメント(ビタミン生物が生きていく上で必要な栄養素の一種。炭水化物、タンパク質、脂質以外の有機化合物のことは除く)を使っているか、またその他の健康状態についての情報を取り出して統計解析を行いました。

 

◆視力、泌尿器系に関連

次の結果が得られました。

補助代替薬使用は、不使用に比べて、多剤併用(P=0.045)、視力障害(P=0.048)、泌尿器系併存症(P=0.021)と関連があった。

補助代替薬を使っている人では、視力障害や泌尿器系の病気がある割合が大きくなっていました

 

全身の状態が悪いときにミネラルのサプリメントを飲んでよいかなど、サプリメントの使い方に特に注意が必要と思われる状況もあります。病気の治療中の方は、ふだん飲んでいるサプリメントがあれば、医師に伝えておくことをお勧めします。

執筆者

大脇 幸志郎


参考文献

A pharmacist-led medication assessment used to determine a more precise estimation of the prevalence of complementary and alternative medication (CAM) use among ambulatory senior adults with cancer.

J Geriatr Oncol. 2015 Aug 12 [Epub ahead of print]

[PMID: 26277113]

*本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。 [執筆者一覧]