2015.07.22 | ニュース

脳のMRI画像の変化は、3mm未満でも脳卒中リスクと関連していた

アメリカ1,884人を14.5年追跡
from Annals of internal medicine
脳のMRI画像の変化は、3mm未満でも脳卒中リスクと関連していたの写真
(C) rocketclips- Fotolia.com

脳卒中が発症する前に、症状がなくても脳が細かいダメージを受けていることがあります。アメリカで脳卒中のない人を長期間追跡した結果、脳の画像に病変が見つかった人はその後脳卒中を起こす率が高くなっていました。

◆50歳以上で脳卒中がない人が対象

症状がないまま画像で見つかった脳の病変は、その後脳卒中が起きるリスクと関係があると考えられています。この研究は、大きさ3mm未満の細かい病変であっても脳卒中と関係するかに注目しました。

研究班は、研究開始時点で脳卒中発症したことのない、50歳以上の参加者1,884人を対象としました。対象者はMRIの画像を評価されたうえ、その後平均14.5年の追跡期間で脳卒中を発症したかどうかを調査されました。

 

◆3mm未満でも関連あり

次の結果が得られました。

病変がない人に比べて、3mm未満の病変だけがある人では脳卒中のリスクは3倍になり(ハザード比3.47、95%信頼区間1.86-6.49)、3mm以上の病変だけがある場合は2倍に(ハザード比1.94、95%信頼区間1.22-3.07)、両方の病変がある場合は8倍に(ハザード比8.59、95%信頼区間4.69-15.73)、WMHスコアが3以上の場合は2倍(ハザード比2.14、95%信頼区間1.45-3.16)になった。脳卒中関連死のリスクは3mm未満の病変だけがある人で3倍(ハザード比3.05、95%信頼区間1.04-8.94)、両方の大きさの病変がある人では7倍(ハザード比6.97、95%信頼区間2.03-23.93)になった。

MRIに3mm未満の病変だけが見つかった人でも、3mm未満と3mm以上の両方の病変が見つかった人でも、病変がなかった人に比べて脳卒中の発症が多く、脳卒中による死亡も多くなっていました

 

脳卒中は多くの場合で発症すると後遺症を残してしまう病気であり、何よりも予防が大切です。生活習慣病がリスクを高めることは知られていますが、このように画像検査で発症を予測できればより効果的な予防につながるかもしれません。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Small Brain Lesions and Incident Stroke and Mortality: A Cohort Study.

Ann Intern Med. 2015 Jul 7

 

[PMID: 26148278]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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