2015.07.22 | ニュース

更年期障害の顔のほてりが呼吸法で改善、しかし音楽を聞くともっと改善

アメリカ123人のランダム化試験
from Obstetrics and gynecology
更年期障害の顔のほてりが呼吸法で改善、しかし音楽を聞くともっと改善の写真
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更年期障害でよく起こる症状に、顔のほてり(紅潮)があります。アメリカの研究班が、呼吸のリズムを整える装置を使った女性で紅潮症状が減ったことを報告しました。ただし、同じ研究で、音楽を聴いた女性では紅潮症状がより少なくなっていました。

◆閉経後の女性を呼吸法/音楽に分けて比較

研究班は、1日あたり4回以上の紅潮症状がある閉経後の女性123人を対象として、ランダムに呼吸法治療群と対照群に分けました。

呼吸法治療群では、呼吸をゆっくりとしたリズムに整えるために、音で呼吸のリズムをガイドするポータブル装置を使い、毎日15分以上の間、1分あたり10回未満の呼吸をすることとしました。対照群では、同じ装置から、リズムのないリラックスさせる音楽が流れるようにしました。

 

◆呼吸法で症状軽減、しかし音楽のほうがより軽減

12週間の治療から次の結果が得られました。

12週後、呼吸法治療群の女性(61人)は紅潮症状が平均して1日あたり1.8回(95%信頼区間0.9-2.6、21%)減少し、対して音楽群では紅潮症状が1日あたり3.0回(95%信頼区間2.1-3.8、35%)減少した。呼吸法治療は中等度から重度の紅潮症状の19%減少と関連し、対して音楽を聴くことは44%の減少と関連していた(P=0.02)。

呼吸法治療群の女性は紅潮症状が少なくなりましたが、音楽を聴く対照群の女性では紅潮症状が呼吸法治療群よりも少なくなりました

 

音楽に意外な効果があったのかもしれません。呼吸法でも症状が少なくなる結果でしたが、何も治療をしなかった場合と比較することで、呼吸法の効果があったと言えるかどうかのより正確な情報が得られるかもしれません。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Device-guided slow-paced respiration for menopausal hot flushes: a randomized controlled trial.

Obstet Gynecol. 2015 May

 

[PMID: 25932840]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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