2016.07.07 | ニュース

更年期障害は植物エストロゲンで改善する?2016年までの研究状況

62件の文献から
from JAMA
更年期障害は植物エストロゲンで改善する?2016年までの研究状況の写真
(C)Printemps- Fotolia.com

大豆のイソフラボンなど、植物が含む女性ホルモンに似た物質は「植物エストロゲン」と呼ばれ、医学の観点で研究されています。植物エストロゲンの更年期障害に対する効果について、これまでに研究された結果のまとめが報告されました。

◆植物エストロゲンはほてり、発汗、乾燥に効く?

ここで紹介する報告は、2016年3月以前の研究報告を調査し、植物エストロゲンを使って更年期障害のほてり、夜間の発汗、膣の乾燥に対する効果を調べた研究の結果をまとめたものです。

 

◆ほてり、膣乾燥に効果あり

見つかった62件の研究データを統合し、次の結果が得られました。

治療群間で、植物エストロゲンの使用は1日当たりのほてり症状の回数減少(プールした変化量の平均差-1.31、95%信頼区間-2.02から-0.61)、膣乾燥スコアの減少(プールした変化量の平均差-0.31、95%信頼区間-0.52から-0.10)と関連したが、夜間の発汗の回数(プールした変化量の平均差-2.14、95%信頼区間-5.57から1.29)とは関連がなかった。

植物エストロゲンを使うことで、ほてりと膣の乾燥に少しの改善が得られると見られました。夜間の発汗に対する効果は見られませんでした。

 

更年期障害は多くの女性が経験します。有効なホルモン療法もありますが、副作用もゼロではありません。植物エストロゲンの作用について理解が深まることで、ちょっとした症状が気になっている女性の役に立つ場面があるかもしれません。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Use of Plant-Based Therapies and Menopausal Symptoms: A Systematic Review and Meta-analysis.

JAMA. 2016 Jun 21.

[PMID: 27327802]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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