2015.06.27 | ニュース

何もダイエットをしない人よりも体重が増えていた人とは?

オーストラリアの女性の潜在クラスター分析
from International journal of obesity (2005)
何もダイエットをしない人よりも体重が増えていた人とは?の写真
(C) fresnel6- Fotolia.com

2型糖尿病など、生活習慣と関係の深い病気の予防には、体重を適切な範囲に維持することが大切と考えられています。オーストラリアの女性を対象にした研究で、ダイエットをしているか、している人はどんな方法を使っているかを統計解析したところ、何かの方法でダイエットをしていた人は79%であり、ダイエットをしなかった人も含めた全体で体重の変化を平均すると、毎年700g増という結果でした。

◆オーストラリアの女性のデータから

研究班は、オーストラリアの健康調査から8,125人の女性の情報を取り出し、潜在クラスター分析という統計の手法を使って解析しました。

 

◆79%がダイエット

解析から次の結果が得られました。

体重をコントロールする戦略は対象となった女性の79%に使われていた。対象者のうちに4種類のクラスターが見出された。最も大きいクラスターグループ(39.7%)は、90%の人が前年にダイエットをし、そのうち半分の人が意図して5kg減量していたことから『ダイエットする』グループと名付けられた。[...]『何もしない』グループ(20%)は積極的に体重をコントロールしていなかった。対して、『常にダイエットをしている』グループ(10.7%)は、健康的でない行動を含め、すべての戦略を使っていた。平均して女性は、調べた9年間にわたって毎年700gずつ体重が増えていた。しかし、『常にダイエットをしている』グループの人は、『何もしない』グループの人に比べて有意に多く(210g)体重が増えていた(P<0.001)。

何かの方法で体重をコントロールしようとしていた人は79%でした。ダイエットの方法によって対象者は大きく4つのグループに分かれ、多数の人がダイエットをしていたグループでは調査に答えた前の年に平均して5㎏の減量がなされていました。極端に多くの方法を使ってダイエットをしていたグループでは、ダイエットをしていなかったグループよりも多く体重が増えていました。全体では平均して1年あたり700gずつ体重が増えていました。

 

ダイエットをしていたのに体重が増えていた人には、いったいどんな原因があったのでしょうか。もともと太りやすい体質なのでいろいろな方法を試していたのか、逆効果になる方法も使ってしまっていたのか、ダイエットをしているつもりでもあまり実行できていなかったのか、いろいろな場合がありそうです。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Cluster analysis of behavioural weight management strategies and associations with weight change in young women: a longitudinal analysis.

Int J Obes (Lond). 2015 Jun 22 [Epub ahead of print]

 

[PMID: 26095246]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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