2015.05.19 | コラム

目薬は1滴で充分なの??

点眼薬のなるほど〔その①〕
目薬は1滴で充分なの??の写真
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皆さんは目薬をさす時、何滴点眼するでしょうか?中には「1滴では効果が出るかどうか不安なので、2〜3滴さす」という方もいらっしゃるかもしれませんが、実は1滴でも溢れるくらいの量なのです。その理由と知っておくと便利な点眼薬の適正使用を合わせてご紹介します。

◆ 目薬の1回で出る量と体への影響

皆さんは目薬をさす時、どのくらいの量をさしていますか?

もしかしたら「2〜3滴くらい点眼しないとしっかり効果が出ないのでは?」と思っている方もいるかもしれません。

しかし実際には1滴分の量をしっかり点眼できれば充分なのです。(もちろん、上手く点眼できない場合は除きますが…)

製薬会社やその種類などによって様々な形状を持つ点眼容器ではありますが、どの容器でも平均的に30~50μL(マイクロリットル、1Lの1/1,000,000)の量が1回分として出るように作られています。人間の眼(まぶたと眼球の隙間:結膜のう)に溜めておける量は25~30μLと言われていて、これに通常、涙(涙液)が7μL程常在しています。容器を手で押す力にも若干左右はされますが、1滴の点眼量でも溢れてしまうくらいの量なのです。過剰な液の一部は眼と鼻を繋ぐ管を通って、鼻腔へ流れて粘膜から吸収され、それが微量であっても思いがけない副作用につながる可能性もあります。その為、点眼後は1-2分程目を閉じたまま指で軽く目頭を押さえるのが良いとされています。また、目薬の種類によっては皮膚に残った液が原因で色素沈着が起こることもあります。

「しっかり1滴させれば充分」であることを理解した上で、溢れたり失敗したりしてはみ出した余分な目薬の液はしっかり拭き取りましょう。

執筆者

中澤 巧

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。