2015.04.20 | ニュース

その画像検査、本当に必要ですか?

65歳以上の背部痛対象の研究で「画像に意味なし」
from JAMA
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CTやMRIといった画像検査からは多くの情報が得られ、さまざまな病気の診断に役立ちますが、便利だからといって使いすぎてはいけないという声もあります。アメリカの研究班が65歳以上の背部痛患者を対象に、画像検査が良い治療効果に結びついたかどうかを調べたところ、「検査の意義が確かめられない」という結果が出ました。

◆65歳以上の背中の痛みの患者が対象

今回の研究は、研究に参加した3つの施設で、2011年から2013年の間に神経根症状のない背中の痛みで初めて受診した65歳以上の患者5,239人を対象としています。

研究班は、対象となる患者に対し、初診から6週間以内にレントゲンCTMRIを撮影されたかどうかと、初診から12か月後の背中の痛みに関係する症状の重さを質問票で調べました。

 

◆画像撮影によって治療効果に差が出なかった

その結果、5,239人の対象者のうち、初診後6週間以内にレントゲンを撮影された人は1,174人、CTまたはMRIを撮影された人は349人でした。12か月後の質問票の結果は、画像の撮影を受けたどちらのグループも、撮影を受けなかったグループと差がありませんでした。

 

この結果から、研究班は「神経根症状がない背中の痛みに対して画像検査を行うことの価値は確かではない」と述べています。過剰医療が叫ばれている今、実際に治療に当たられている医師の方は、画像検査を使うときどんなことを考えられますか?

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Association of early imaging for back pain with clinical outcomes in older adults.

JAMA. 2015 Mar 17

[PMID: 25781443]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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