薬の解説 分子標的薬(リツキシマブ〔抗CD20モノクローナル抗体〕) B細胞やB細胞性リンパ腫細胞の細胞表面に発現しているD20抗原というタンパク質に結合し、結合した細胞を破壊(溶解)することでこれらの細胞の増殖を抑える薬
薬の解説 デノスマブ製剤(多発性骨髄腫、骨巨細胞腫治療薬) 骨を壊す過程を亢進する作用をあらわす体内物質のRANKLを阻害し、多発性骨髄腫や固形がんの骨転移による骨病変の進行を抑えたり、骨巨細胞腫の病変部位における抗腫瘍作用などをあらわす薬 同義語 ヒト型抗RANKLモノクローナル抗体製剤
薬の解説 分子標的薬(ラムシルマブ〔ヒト型抗VEGFR-2モノクローナル抗体〕) がん細胞の増殖に関わる血管内皮増殖因子の受容体(VEGFR-2)への血管内皮増殖因子(VEGF)の結合を阻害し、VEGFR-2の活性化阻害による腫瘍血管新生阻害作用によって抗腫瘍効果をあらわす薬
薬の解説 分子標的薬(モガムリズマブ〔ヒト化抗CCR4モノクローナル抗体〕) 腫瘍細胞表面で強く発現しているCCR4という物質に特異的に結合し、主に抗体依存性細胞障害作用(ADCC)により抗腫瘍効果をあらわす薬
薬の解説 分子標的薬(アレムツズマブ〔ヒト化抗CD52モノクローナル抗体〕) 慢性リンパ性白血病のリンパ球などの免疫細胞上に発現しているCD52抗原というタンパク質に結合し、細胞溶解作用などにより抗腫瘍効果をあらわす薬
薬の解説 ヒストン脱アセチル化酵素阻害薬(ボリノスタット) 白血病、リンパ腫などのがん化を促進する酵素(ヒストン脱アセチル化酵素:HDAC)を阻害し、分化や自滅(アポトーシス)などを誘導することで抗腫瘍効果をあらわす薬 同義語 HDAC阻害薬
薬の解説 ホリナートカルシウム(抗腫瘍効果の増強として) 体内で還元型葉酸になり、抗がん薬であるフルオロウラシルの抗腫瘍効果を高める効果をあらわす。通常、テガフール・ウラシル配合剤(テガフールは体内でフルオロウラシルに変換される)と併用し、ホリナート・テガフール・ウラシル療法で使用する薬
薬の解説 エストラムスチン製剤(前立腺がん治療薬) 前立腺がんの発症・悪化因子となる男性ホルモンを阻害する抗アンドロゲン作用とがん細胞に対する殺細胞作用により、主に前立腺がんに対して抗腫瘍作用をあらわす薬
薬の解説 分子標的薬(アベルマブ〔ヒト型抗ヒトPD-L1モノクローナル抗体〕) がん細胞が過剰発現させているPD-L1(プログラム細胞死リガンド1)に結合し、PD-L1とその受容体であるPD-1との相互作用を阻害することで、リンパ球T細胞によるがん細胞への免疫応答を増強することで抗腫瘍効果をあらわす薬
薬の解説 分子標的薬(アテゾリズマブ〔ヒト化抗ヒトPD-L1モノクローナル抗体〕) がん細胞の免疫逃避機構に関与するPD-L1(programmed cell death 1 ligand 1:プログラム細胞死リガンド1)という物質に結合し、T細胞による免疫応答を増強(T細胞を再活性化)することで抗腫瘍効果をあらわす薬 同義語 免疫チェックポイント阻害薬