処方薬
タゾピペ配合静注用4.5「SN」
後発

タゾピペ配合静注用4.5「SN」の基本情報

タゾピペ配合静注用4.5「SN」の概要

商品名 タゾピペ配合静注用4.5「SN」
一般名 タゾバクタム・ピペラシリン水和物静注用
薬価・規格 892.0円 ((4.5g)1瓶)
薬の形状
注射薬 > 散剤 > 静注用
注射薬 > 散剤 > 静注用のアイコン
製造会社 シオノケミカル
ブランド タゾピペ配合静注用2.25「SN」 他
YJコード 6139505F4069
レセプト電算コード 622450701
添付文書PDFファイル

タゾピペ配合静注用4.5「SN」の主な効果と作用

  • 病気(感染症)の原因となる菌を殺すお薬です。
  • ペニシリン系の抗生物質です。細菌の細胞壁の合成を阻害して細菌の増殖をおさえる働きがあります。細菌の産生する酵素による薬の分解を防ぐために、その酵素を阻害する成分も含んでいます。

タゾピペ配合静注用4.5「SN」の用途

タゾピペ配合静注用4.5「SN」の副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

AST上昇、ALT上昇、下痢、好酸球増多、γ-GTP上昇、軟便、紅斑、血小板減少、頭痛、神経症状、蕁麻疹

起こる可能性のある重大な副作用

肝機能障害、急性腎障害、血小板減少症、間質性肺炎、横紋筋融解症、急激な腎機能悪化、筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中ミオグロビン上昇、尿中ミオグロビン上昇、低カリウム血症、倦怠感、不整脈、痙攣、ショック、アナフィラキシー、呼吸困難、喘息様発作、そう痒、中毒性表皮壊死融解症、Toxic Epidermal Necrolysis、TEN、皮膚粘膜眼症候群、Stevens-Johnson症候群、多形紅斑、急性汎発性発疹性膿疱症、発疹、劇症肝炎、黄疸、重篤な肝炎、間質性腎炎、重篤な腎障害、汎血球減少症、血球減少、無顆粒球症、溶血性貧血、貧血、発熱、咽頭痛、皮下出血、粘膜出血、偽膜性大腸炎、血便、重篤な大腸炎、腹痛、頻回の下痢、PIE症候群、咳嗽、胸部X線異常、薬剤性過敏症症候群、リンパ節腫脹、白血球増加、異型リンパ球出現、遅発性の重篤な過敏症状、ヒトヘルペスウイルス6再活性化、HHV-6再活性化、ウイルス再活性化、血球貪食性リンパ組織球症、血球貪食症候群、脾腫、LDH上昇、高フェリチン血症、高トリグリセリド血症、血液凝固障害

上記以外の副作用

発赤、潮紅、浮腫、白血球減少、好中球減少、単球減少、赤血球減少、ヘマトクリット減少、好中球増多、単球増多、血小板増多、Al-P上昇、ビリルビン上昇、悪心、嘔吐、便秘、腹部不快感、白色便、口唇炎、菌交代症、カンジダ症、意識レベル低下、めまい、不眠、クレアチニン上昇、BUN上昇、アンモニア上昇、クロール減少、蛋白尿、尿中ブドウ糖陽性、尿中ウロビリン陽性、過敏症、水疱性皮膚炎、顆粒球減少、リンパ球増多、出血傾向、紫斑、鼻出血、出血時間延長、口内炎、食欲不振、胸やけ、腹部膨満感、下血、ビタミンK欠乏症状、低プロトロンビン血症、ビタミンB群欠乏症状、舌炎、神経炎、関節痛、動悸、発汗、胸内苦悶感、胸部痛、背部異常感、悪寒、総蛋白減少、アルブミン低下、血糖値低下

タゾピペ配合静注用4.5「SN」の用法・用量

  • 〈一般感染症〉・ 敗血症、肺炎、腹膜炎、腹腔内膿瘍、胆嚢炎及び胆管炎の場合通常、成人にはタゾバクタム・ピペラシリンとして、1回4.5g(力価)を1日3回点滴静注する
  • 肺炎の場合、症状、病態に応じて1日4回に増量できる
    • なお、必要に応じて、緩徐に静脈内注射することもできる
  • 通常、小児には1回112.5mg(力価)/kgを1日3回点滴静注する
    • なお、必要に応じて、緩徐に静脈内注射することもできる
    • また、症状、病態に応じて1回投与量を適宜減量できる
  • ただし、1回投与量の上限は成人における1回4.5g(力価)を超えないものとする
  • ・ 深在性皮膚感染症、びらん・潰瘍の二次感染の場合通常、成人にはタゾバクタム・ピペラシリンとして、1回4.5g(力価)を1日3回点滴静注する
    • なお、必要に応じて、緩徐に静脈内注射することもできる
  • ・ 腎盂腎炎及び複雑性膀胱炎の場合通常、成人にはタゾバクタム・ピペラシリンとして、1回4.5g(力価)を1日2回点滴静注する
  • 症状、病態に応じて1日3回に増量できる
    • なお、必要に応じて、緩徐に静脈内注射することもできる
  • 通常、小児には1回112.5mg(力価)/kgを1日2回点滴静注する
    • なお、必要に応じて、緩徐に静脈内注射することもできる
    • また、症状、病態に応じて1回投与量を適宜減量できる
  • さらに、症状、病態に応じて1日3回に増量できる
  • ただし、1回投与量の上限は成人における1回4.5g(力価)を超えないものとする
  • 〈発熱性好中球減少症〉通常、成人にはタゾバクタム・ピペラシリンとして、1回4.5g(力価)を1日4回点滴静注する
    • なお、必要に応じて、緩徐に静脈内注射することもできる
  • 通常、小児には1回90mg(力価)/kgを1日4回点滴静注する
    • なお、必要に応じて、緩徐に静脈内注射することもできる
  • ただし、1回投与量の上限は成人における1回4.5g(力価)を超えないものとする
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 〈効能共通〉成人の腎盂腎炎及び複雑性膀胱炎の場合は本剤の投与期間は、5日間を目安、深在性皮膚感染症、びらん・潰瘍の二次感染、市中肺炎、腹膜炎、腹腔内膿瘍、胆嚢炎、胆管炎、発熱性好中球減少症及び小児腎盂腎炎、小児複雑性膀胱炎の場合は本剤の投与期間は、14日間を目安、敗血症及び院内肺炎の場合は本剤の投与期間は、21日間を目安とすること
    • なお、耐性菌の発現等を防ぐため、疾患の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること
  • 7.2. 〈効能共通〉本剤は通常、点滴静注するのが望ましいが、著しい水分摂取制限がかかっている場合等点滴静注が困難な場合には、必要に応じて緩徐に静脈内投与できる
  • 7.3. 〈効能共通〉高齢者では、患者の状態を十分に観察し、例えば2.25gの投与から開始するなど慎重に投与すること〔9.8高齢者の項参照〕
  • 7.4. 〈一般感染症〉肺炎患者の1日4回投与にあたっては、重症・難治の市中肺炎及び院内肺炎のうち1日4回投与が必要な患者を選択し使用すること
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

タゾピペ配合静注用4.5「SN」の使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 伝染性単核球症
    • アレルギー
    • 肝機能障害
    • 気管支喘息
    • 経口摂取の不良
    • 血液透析
    • 出血素因
    • 腎機能障害
    • 蕁麻疹
    • 全身状態の悪い
    • 発疹
    • 非経口栄養
    • 嚢胞性線維症
    • 著しい水分摂取制限

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

タゾピペ配合静注用4.5「SN」の注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
プロベネシド タゾバクタム及びピペラシリンの半減期が延長
メトトレキサート製剤 排泄が遅延しメトトレキサートの毒性作用が増強
血液凝固阻止剤 血液凝固抑制作用を助長
ワルファリン 血液凝固抑制作用を助長
バンコマイシン 腎障害が発現・悪化
ベクロニウム 筋弛緩作用を延長

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タゾピペ配合静注用4.5「SN」に関係する解説

ペニシリン系抗菌薬

  • タゾピペ配合静注用4.5「SN」は、ペニシリン系抗菌薬に分類される。
  • ペニシリン系抗菌薬とは、細菌の細胞壁合成を阻害し細菌に殺菌的に抗菌作用をあらわす薬。

ペニシリン系抗菌薬の代表的な商品名

  • サワシリン、パセトシン
  • ビクシリンS
  • オーグメンチン
  • クラバモックス
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