しょうこうねつ
猩紅熱
A群β溶連菌という細菌へ感染して、急性咽頭炎や全身の発疹を起こす病気。腎臓や心臓に合併症を起こすことがある。
6人の医師がチェック 72回の改訂 最終更新: 2017.12.06

猩紅熱の基礎知識

POINT 猩紅熱とは

猩紅熱は溶血性連鎖球菌(溶連菌)の感染が原因となって全身の発疹を起こす病気です。溶連菌の出す毒素が関与していると考えられています。主な症状はのどの痛みと皮膚一面に広がる赤い発疹です。 診断のために、血液検査で溶連菌に対する抗体がないかを調べたり、のどの粘膜に溶連菌がいないかを培養検査や簡易迅速検査を行って調べます。治療には抗菌薬(ペニシリン系抗菌薬)を用います。猩紅熱が心配な人や治療したい人は、小児科・総合内科・皮膚科・感染症内科を受診して下さい。

猩紅熱について

  • A群溶連菌という細菌に感染して、急性咽頭炎や全身の発疹を起こす病気
  • 病気のメカニズム
    • A群溶連菌が出す毒素により、全身の炎症が起きる
  • 合併症が問題となる
  • 似たような症状の出る病気がある
    • 川崎病
    • 毒素性ショック症候群(トキシックショック症候群)
    • ウイルス感染(ウイルス疹)

猩紅熱の症状

  • 主な症状
    • 急性咽頭炎の症状(発熱、のどの痛み)
    • 皮膚一面に拡がる赤い発疹
    • 舌が赤く腫れる(イチゴ舌と呼ばれる)
  • 潜伏期は2-4日程度
  • 急性咽頭炎のあと、1-3日してから発疹が全身に広まる

猩紅熱の検査・診断

  • 血液検査
    • 病原体に対する抗体がないかなどを調べる
    • 全身の炎症程度を調べる
  • 細菌検査
    • のどの粘膜を培養して細菌の種類を調べる
    • A群β溶連菌の場合は、喉の粘膜付着物を用いて迅速キットで調べることもできる

猩紅熱の治療法

  • 溶連菌の出す菌体外毒素が原因であるので、溶連菌感染が身体のどこかで起こっている場合は抗菌薬治療を行う
    • 溶連菌に有効なペニシリン系抗菌薬による治療が原則
  • 合併症を起こした場合は、それぞれに対して治療を行う
  • 家族内で感染する可能性が多いため、手洗いうがいに努めて予防することが重要

猩紅熱に関連する治療薬

セフェム系抗菌薬

  • 細菌の細胞壁合成を阻害し細菌を殺すことで抗菌作用をあらわす薬
    • 細胞壁という防御壁をもつ細菌はこれがないと生きることができない
    • 細菌の細胞壁合成に深く関わるペニシリン結合タンパク質(PBP)というものがある
    • 本剤は細菌のPBPに作用し細胞壁合成を阻害することで細菌を殺す作用をあらわす

  • 妊婦にも比較的安全に投与できるとされる
  • 開発された世代によって第一世代〜第四世代に分けられる
    • 各世代で、各種細菌へ対して、それぞれ得手・不得手がある
    • 世代が同じであっても薬剤によって各種細菌に対して得手・不得手の違いが生じる場合がある
セフェム系抗菌薬についてもっと詳しく

ペニシリン系抗菌薬

  • 細菌の細胞壁合成を阻害し細菌に殺菌的に抗菌作用をあらわす薬
    • 細胞壁という防御壁をもつ細菌はこれがないと生きることができない
    • 細菌の細胞壁合成に深く関わるペニシリン結合タンパク質(PBP)というものがある
    • 本剤は細菌のPBPに作用し細胞壁合成を阻害することで抗菌作用をあらわす

  • 同じペニシリン系でも薬剤によって抗菌作用の範囲が大きく異なる場合がある
    • 天然型ペニシリン、アミノペニシリン、緑膿菌に対して抗菌作用を有するペニシリンなどがある
ペニシリン系抗菌薬についてもっと詳しく


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猩紅熱に関わるからだの部位


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