処方薬
ゴナトロピン注用5000単位

ゴナトロピン注用5000単位の基本情報

ゴナトロピン注用5000単位の概要

商品名 ゴナトロピン注用5000単位
一般名 注射用ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン
薬価・規格 1290.0円 (5,000単位1管)
薬の形状
注射薬 > 散剤 > 注射用
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製造会社 あすか製薬
ブランド ゴナトロピン筋注用1000単位 他
YJコード 2413402X4137
レセプト電算コード 620514304
添付文書PDFファイル

ゴナトロピン注用5000単位の主な効果と作用

  • 月経異常、月経困難症、子宮の不正出血不妊症、切迫・習慣性流早産などを治療するお薬です。
  • 不妊症を治療するお薬です。
  • ホルモンの働きにより、精子の形成を改善する働きがあります。
  • 思春期の体の発育がおくれたときに用いるお薬です。
  • ホルモンのバランスを整える働きがあります。
  • 性腺機能不全を治療するお薬です。
  • ホルモン製剤です。性ホルモンの産生を促す働きがあります。
  • 生殖器機能の検査に用いるお薬です。

ゴナトロピン注用5000単位の用途

  • 卵巣機能検査
  • 睾丸機能検査
  • 機能性子宮出血
  • 黄体機能不全症の黄体補充
  • 下垂体性男子性腺機能不全症
  • 思春期遅発症
  • 停留睾丸
  • 不妊症
  • 無月経
  • 無排卵周期症
  • 無排卵症
  • 類宦官症
  • 妊娠初期の習慣性流産
  • 妊娠初期の切迫流産
  • 造精機能不全による男子不妊症
  • 低ゴナドトロピン性男子性腺機能低下症の精子形成誘導
  • 生殖補助医療の黄体補充
  • 生殖補助医療の黄体化
  • 生殖補助医療の卵胞成熟
  • 一般不妊治療の排卵誘発
  • 一般不妊治療の黄体化
  • 体内での受精を目的とした不妊治療の排卵誘発
  • 体内での受精を目的とした不妊治療の黄体化

ゴナトロピン注用5000単位の副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

過敏症、発疹、めまい、頭痛、興奮、不眠、抑うつ、疲労感、性早熟症、嗄声、多毛

起こる可能性のある重大な副作用

ショック、顔面潮紅、胸内苦悶、呼吸困難、卵巣過剰刺激症候群、卵巣腫大、下腹部痛、下腹部緊迫感、腹水、胸水、卵巣破裂、卵巣茎捻転、脳梗塞、肺塞栓、血栓塞栓症、肺水腫、腎不全、重度卵巣過剰刺激症候群

上記以外の副作用

陰核肥大、ざ瘡、男性化症状、性欲亢進、陰茎持続勃起、女性型乳房、疼痛、硬結

ゴナトロピン注用5000単位の用法・用量

  • 〈無排卵症(無月経、無排卵周期症、不妊症)〉通常、ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンとして、1日3000~5000単位を筋肉内注射する
  • 〈機能性子宮出血、黄体機能不全症又は生殖補助医療における黄体補充〉通常、ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンとして、1日1000~3000単位を筋肉内注射する
  • 〈停留睾丸〉通常、ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンとして、1回300~1000単位、1週1~3回を4~10週まで、又は1回3000~5000単位を3日間連続筋肉内注射する
  • 〈造精機能不全による男子不妊症、下垂体性男子性腺機能不全症(類宦官症)、思春期遅発症〉通常、ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンとして、1日500~5000単位を週2~3回筋肉内注射する
  • 〈睾丸機能検査〉ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンとして、10000単位1回又は3000~5000単位を3~5日間筋肉内注射し、1~2時間後の血中テストステロン値を投与前値と比較する
  • 〈卵巣機能検査〉ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンとして、1000~5000単位を単独又はFSH製剤と併用投与して卵巣の反応性をみる
  • 〈黄体機能検査〉ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンとして、3000~5000単位を高温期に3~5回、隔日に投与し、尿中ステロイド排泄量の変化をみる
  • 〈妊娠初期の切迫流産、妊娠初期に繰り返される習慣性流産〉通常、ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンとして、1日1000~5000単位を筋肉内注射する
  • 〈低ゴナドトロピン性男子性腺機能低下症における精子形成の誘導〉1)二次性徴の発現及び血中テストステロン値を正常範囲内にするため、ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンとして、1000単位を1週3回皮下注射し、血中テストステロン値が正常範囲内に達しない又は正常範囲上限を超えた場合には、ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンとして、1000~5000単位を1週2~3回の範囲内で調整する、2)更に、精子形成の誘導のため、ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンとして、1000~5000単位を1週2~3回皮下注射すると共に、遺伝子組換えFSH製剤を併用投与する
  • 本剤の用法・用量は症例、適応によって異なるので、使用に際しては厳密な経過観察が必要である
  • 〈生殖補助医療における卵胞成熟及び黄体化、一般不妊治療(体内での受精を目的とした不妊治療)における排卵誘発及び黄体化〉通常、ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンとして、5000単位を単回筋肉内注射又は皮下注射するが、患者の状態に応じて投与量を10000単位とすることができる
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 〈生殖補助医療における卵胞成熟及び黄体化、一般不妊治療(体内での受精を目的とした不妊治療)における排卵誘発及び黄体化〉生殖補助医療における卵胞成熟及び黄体化、一般不妊治療における排卵誘発及び黄体化の場合、超音波検査や必要に応じた血清エストラジオール濃度の測定により十分な卵胞の発育を確認した上で投与すること
  • 7.2. 〈生殖補助医療における卵胞成熟及び黄体化、一般不妊治療(体内での受精を目的とした不妊治療)における排卵誘発及び黄体化〉患者の状態等から、卵巣過剰刺激症候群の発現リスクが低く、5000単位では十分な効果が得られないと判断される場合にのみ、10000単位の投与を考慮すること
  • 7.3. 〈生殖補助医療における卵胞成熟及び黄体化〉生殖補助医療での使用にあたっては、採卵の34~36時間前を目安に投与すること
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

ゴナトロピン注用5000単位の使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 性早熟症
    • 前立腺癌
    • 不妊症で活動性血栓塞栓性疾患
    • アンドロゲン依存性悪性腫瘍
    • 一般不妊治療における黄体化で活動性血栓塞栓性疾患
    • 一般不妊治療における排卵誘発で活動性血栓塞栓性疾患
    • 生殖補助医療における黄体化で活動性血栓塞栓性疾患
    • 生殖補助医療における黄体補充で活動性血栓塞栓性疾患
    • 生殖補助医療における卵胞成熟で活動性血栓塞栓性疾患
    • 体内での受精を目的とした不妊治療における黄体化で活動性血栓塞栓性疾患
    • 体内での受精を目的とした不妊治療における排卵誘発で活動性血栓塞栓性疾患
    • 卵巣過剰刺激症候群
    • 多嚢胞性卵巣症候群
    • 卵巣過剰刺激症候群のリスク因子を有する
    • やせ
    • 血清エストラジオール高値
    • 血清抗ミュラー管ホルモン高値
    • 発育卵胞数高値
    • 下垂体腫瘍
    • 甲状腺機能低下
    • 高プロラクチン血症
    • 子宮内膜癌
    • 子宮内膜症
    • 子宮筋腫
    • 心疾患
    • 腎疾患
    • 喘息
    • 前立腺肥大
    • 乳房レントゲン像に異常
    • 乳房結節
    • てんかん
    • 乳癌
    • 乳腺症
    • 片頭痛
    • 乳癌家族素因が強い
    • 副腎機能低下
    • 視床下部腫瘍
    • 血栓塞栓症発現リスクが高いと認められる女性
    • エストロゲン依存性悪性腫瘍
    • 骨成長が終了していない
    • 未治療の子宮内膜増殖症

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

ゴナトロピン注用5000単位の注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
排卵誘発に使用する薬剤 卵巣過剰刺激症候群
調節卵巣刺激に使用する薬剤 卵巣過剰刺激症候群
ヒト下垂体性性腺刺激ホルモン<hMG> 卵巣過剰刺激症候群
ヒト卵胞刺激ホルモン<hFSH>製剤 卵巣過剰刺激症候群
遺伝子組換えヒト卵胞刺激ホルモン製剤 卵巣過剰刺激症候群

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