インデラル注射液2mgに関係する解説
β遮断薬
- インデラル注射液2mgは、β遮断薬に分類される。
- β遮断薬とは、交感神経のβ受容体への遮断作用により血圧や心拍数などを抑えることで高血圧、狭心症、頻脈性不整脈などを改善する薬。
β遮断薬の代表的な商品名
- インデラル
- テノーミン
- メインテート、ビソノ
- セロケン、ロプレソール
- ハイパジール
商品名 | インデラル注射液2mg |
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一般名 | プロプラノロール塩酸塩注射液 |
薬価・規格 | 134.0円 (0.1%2mL1管) |
薬の形状 |
注射薬 > 液剤 > 注射液
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製造会社 | 太陽ファルマ |
ブランド | インデラル錠10mg 他 |
YJコード | 2123402A1020 |
レセプト電算コード | 642120006 |
過敏症、発疹、労作時息切れ、頭痛、めまい、不眠、しびれ、口渇、食欲不振、下痢、脱力感
徐脈、気管支痙攣、呼吸困難、うっ血性心不全、うっ血性心不全悪化、末梢性虚血、レイノー様症状、房室ブロック、失神、起立性低血圧、無顆粒球症、血小板減少症、紫斑病、喘鳴
疲労感、低血圧、胸内苦悶、胸部不快感、胸部不安感、ふらふら感、眠気、幻覚、悪夢、錯乱、抑うつ、気分変化、精神変調、視力異常、霧視、涙液分泌減少、悪心、嘔吐、上腹部不快感、腹部痙攣、便秘、肝機能異常、AST上昇、ALT上昇、Al-P上昇、筋肉痛、可逆的脱毛、LDH上昇、血中尿素上昇、血糖値低下、乾癬様皮疹、乾癬悪化、抗核抗体陽性化、重症筋無力様症状、重症筋無力症悪化
薬剤名 | 影響 |
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安息香酸リザトリプタン | 消失半減期が延長・AUCが増加し作用が増強 |
麻酔剤 | 反射性頻脈が弱まり低血圧のリスクが増加 |
セボフルラン | 反射性頻脈が弱まり低血圧のリスクが増加 |
交感神経遮断剤 | 交感神経系の過剰の抑制<徐脈・心不全等> |
レセルピン | 交感神経系の過剰の抑制<徐脈・心不全等> |
β-遮断剤 | 交感神経系の過剰の抑制<徐脈・心不全等> |
血糖降下剤 | 血糖降下作用が増強、低血糖症状<頻脈等>をマスク |
インスリン製剤 | 血糖降下作用が増強、低血糖症状<頻脈等>をマスク |
トルブタミド | 血糖降下作用が増強、低血糖症状<頻脈等>をマスク |
アセトヘキサミド | 血糖降下作用が増強、低血糖症状<頻脈等>をマスク |
カルシウム拮抗剤 | 低血圧・徐脈・房室ブロック等の伝導障害、心不全 |
ベラパミル | 低血圧・徐脈・房室ブロック等の伝導障害、心不全 |
ジルチアゼム | 低血圧・徐脈・房室ブロック等の伝導障害、心不全 |
ニフェジピン | 低血圧・徐脈・房室ブロック等の伝導障害、心不全 |
クロニジン | 投与中止後のリバウンド現象<血圧上昇・頭痛・嘔気等>を増強 |
クラス1抗不整脈剤 | 過度の心機能抑制<徐脈・心停止等> |
ジソピラミド | 過度の心機能抑制<徐脈・心停止等> |
プロカインアミド | 過度の心機能抑制<徐脈・心停止等> |
アジマリン | 過度の心機能抑制<徐脈・心停止等> |
3群不整脈用剤 | 過度の心機能抑制<徐脈・心停止等> |
アミオダロン | 過度の心機能抑制<徐脈・心停止等> |
交感神経作動薬 | 相互の薬剤の効果が減弱、血管収縮、血圧上昇 |
エピネフリン | 相互の薬剤の効果が減弱、血管収縮、血圧上昇 |
リドカイン製剤 | 代謝を遅延させ血中濃度を上昇 |
ジギタリス剤 | 房室伝導時間が延長し徐脈・房室ブロック |
シメチジン | 本剤の血中濃度が上昇し作用が増強 |
ヒドララジン | 本剤の血中濃度が上昇し作用が増強 |
キニジン | 本剤の血中濃度が上昇し作用が増強 |
プロパフェノン | 本剤の血中濃度が上昇し作用が増強 |
クロルプロマジン | 作用がそれぞれに増強 |
麦角アルカロイド | 下肢の疼痛、冷感、チアノーゼ |
エルゴタミンを含有する製剤 | 下肢の疼痛、冷感、チアノーゼ |
非ステロイド系抗炎症剤 | 本剤の降圧作用が減弱 |
インドメタシン製剤 | 本剤の降圧作用が減弱 |
エタノール摂取 | 本剤の血中濃度の変動により作用が減弱または増強 |
リファンピシン類 | 本剤の血中濃度が低下し作用が減弱 |
ワルファリン | 血中濃度が上昇し作用が増強 |
フィンゴリモド | 重度の徐脈、心ブロック |