にゅうようじとつぜんししょうこうぐん(えすあいでぃーえす)
乳幼児突然死症候群(SIDS)
それまで健康だった乳幼児が原因不明に突然死亡してしまうこと
6人の医師がチェック 112回の改訂 最終更新: 2019.02.19

乳幼児突然死症候群(SIDS)の基礎知識

POINT 乳幼児突然死症候群(SIDS)とは

それまで健康だった乳幼児が原因不明に突然死亡してしまうことです。Sudden Infant Death Syndromeを略してSIDSと呼ばれることもあります。4000人から7000人に1人の頻度で起こるとされています。原因としてさまざまなもの(下記参照)が検討されていますが、はっきりとした原因はわかってはいません。ただし、母体や周りの人の喫煙やうつ伏せで寝かせることが関係しているとも考えられています。予防には喫煙習慣やうつ伏せで寝かせることを避けるといったことを徹底してください。

乳幼児突然死症候群(SIDS)について

  • それまで健康だった乳幼児が原因不明に突然死亡してしまう状況を指す病名
    • 死後に色々な検査をしても原因が特定できない場合を指す
    • Sudden Infant Death Syndromeを略してSIDSと呼ばれる
  • およそ4000-7000人に1人の頻度で起こる
    • 生後2-3か月に多く、9割以上は生後6か月以内である
  • 直接の原因は不明であるが、SIDSを起こした乳幼児に共通して見られやすい点としては以下のことが知られており、関連性が研究されている段階である
    • うつぶせ寝や親の添い寝の習慣
    • 妊娠中の喫煙や、乳幼児のそばでの家族の喫煙
    • 柔らかすぎる寝具の使用(ウォーターベッドや体が大きく沈み込むような敷布団など)
    • ただしこれらを避けてもSIDSが必ず予防できるというわけではなく、また、例えばこれだけを根拠に粉ミルクでの養育を避けるべきとは言えない(あくまでも参考情報の一つ)

乳幼児突然死症候群(SIDS)の症状

  • 事前に気がつけるような症状は特になく、前の晩に寝かせた後に、朝になってから亡くなってしまっている状態が発見されることが多い

乳幼児突然死症候群(SIDS)の検査・診断

  • 元気なころの検査で異常が出ることはない
    • そのように、元々何らかの持病や異常がある場合にはSIDSに含まれない
  • 死後に、解剖などの検査を行った上でもなお死因がつかない時に診断される
  • 病院では、以下のような死因ではないことを確かめるための検査を検討する

乳幼児突然死症候群(SIDS)の治療法

  • 以下のことをできるかぎり行うことで、リスクを下げることが重要
    • 妊娠中の喫煙を避ける
    • 家族は禁煙をするか、赤ちゃんの前で喫煙しないようにする
    • うつ伏せではなく仰向けに寝かせる習慣をつける
  • 親の添い寝については賛否両論があり、ほかの疾患が出る可能性とあわせて小児科医と相談する

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