みずちゅうどく
水中毒
水分の摂り過ぎによって低ナトリウム血症を起こし、頭痛や倦怠感、痙攣を起こす病気
3人の医師がチェック
60回の改訂
最終更新: 2022.04.12
水中毒の基礎知識
POINT 水中毒とは
水分のとりすぎによってナトリウムという血液成分の1つが薄まり、頭痛や倦怠感、痙攣を起こす病気のことです。心的なストレスによって水をたくさん飲んでしまう「心因性多飲」が引き金になる人が多く、その他には口渇感が強く出る糖尿病なども原因になります。水分の制限が治療になり、身体の中の水分量が落ち着くと、症状も落ち着いてきます。水中毒は内科や救急科で診療が行われることが多いです。
水中毒について
水中毒の症状
- 低ナトリウム血症の症状として、初期から見られやすいもの
倦怠感 - 頭痛
- 吐き気、嘔吐 など
- 重症化すると出現する症状
意識障害 (傾眠 、性格変化、錯乱、昏睡 )- けいれん
水中毒の検査・診断
- 血液検査、尿検査
- 血液中、尿中のナトリウム濃度を測定する
- 低ナトリウム血症を引き起こす他の病気がないかを確認するためにも行われる
水中毒の治療法
- 水を飲みすぎないようにすることが最大の治療
- 入院の上で、水分摂取を適切な範囲内に数日間留めるだけで回復する場合がほとんど
- 原因となる病気や薬剤がある場合は、それに応じた治療を受ける