るーぷすじんえん
ループス腎炎
全身性エリテマトーデス(SLE)により、腎臓の糸球体を中心に炎症が起きた状態
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最終更新: 2024.10.23
ループス腎炎の基礎知識
POINT ループス腎炎とは
全身性エリテマトーデスにより、腎臓の糸球体を中心に炎症が起きた状態です。もともと全身性エリテマトーデスと診断されていている人に血尿(尿が赤くなること)や、蛋白尿(過剰なタンパク質が含まれた尿)が現れた場合には、ループス腎炎を発症した可能性があります。全身性エリテマトーデスの人には定期的な血液検査や尿検査が行われるので、それら検査結果から疑われることも多いです。最終的な診断は腎生検で行います。ステロイド、免疫抑制薬で治療をします。気になる方は腎臓内科・膠原病内科を受診するようにしてください。
ループス腎炎について
- 全身性エリテマトーデス(SLE)により、腎臓の糸球体を中心に炎症が起きた状態
- 自己免疫の異常で、自己抗体が自分の腎臓を標的として攻撃してしまう
- SLE患者の60〜70%に見られる
- 長期的に腎機能が低下していき、慢性腎臓病となる場合もある
ループス腎炎の症状
- 初期には軽度の蛋白尿や血尿のみ
- 悪化するとネフローゼ症候群に至る
ループス腎炎の検査・診断
- 血液検査:腎機能(Cr:クレアチニン、BUN)、免疫学的検査(ds-DNA抗体、補体)
- 尿検査:尿中の蛋白質を確認する
- 顕微鏡検査:腎生検(体の外から針を刺して腎臓の組織を取りだす検査)をし、顕微鏡検査(病理検査)を行い診断を確定する
- 腎生検および病理診断:腎臓の一部を取り出して、顕微鏡で調べる検査
ループス腎炎の治療法
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