けいがん(うおのめ)
鶏眼(うおのめ)
足などに圧迫や摩擦といった刺激が加わり続けることで、皮膚表面に生じるしこり
5人の医師がチェック 41回の改訂 最終更新: 2022.04.15

鶏眼(うおのめ)の基礎知識

POINT 鶏眼(うおのめ)とは

足などに圧迫や摩擦といった刺激が加わり続けることで、皮膚の表面にできるしこりのことです。刺激によって、皮膚の内側方向にむかって角質が増殖することによってしこりができます。サイズが合っていない靴をはくことや過荷重な運動を繰り返すことによって起こりやすくなります。無症状なことが多いのですが、圧痛を感じることがあります。特に治療は必要ないことが多いので、鶏眼ができないように靴のサイズを見直したり、生活習慣を見直したりして予防に努めます。鶏眼が心配な人は、皮膚科を受診してください。

鶏眼(うおのめ)について

  • 概要
    • 足などに圧迫や摩擦といった刺激が加わり続けることで、皮膚表面に生じるしこり
    • 角質が増殖して皮膚の内側方向に向かうため、それによって神経が圧迫されて痛みが生じる
  • 主な原因
    • サイズや幅が足に合っていない靴を履く(特にハイヒールなど)
    • 足の形や足の変形などが原因の荷重集中や、足の負荷限界を超えた運動
    • 腰や膝の関節の病気などでバランスのとれた歩行がうまくできない
    • 姿勢が悪く、歩行の際に一部分に負荷がかかる
  • その他病気の特徴、知識
    • 糖尿病などによる血糖コントロール不良により神経障害、血流障害、感染症などが複雑に関連して起こることもある

鶏眼(うおのめ)の症状

  • 特徴となる症状
    • 圧痛(押すことによる痛み)がある場合が多い

鶏眼(うおのめ)の検査・診断

  • スクリーニングに有効な検査
    • 圧痛(押すことによる痛み)の有無をみる
    • 圧痛があればうおの目、なければタコである可能性が高い
  • 場合によって除外診断が必要になることが多い疾患とそのための検査
    • 軽く平坦に隆起する黄色調の角質増殖は「たこ」と同じあるが、中心部に固い角質が芯を形成している

鶏眼(うおのめ)の治療法

  • 1. 原因の除去
    • 第一に原因除去を行う
    • たこのある部分に物理刺激がなくなれば、自然に消退する
    • 物理刺激を除去する事が難しければ、保護をすることで軽快する
    • しかし、逆にいうと癖により生じているたこやうおの目から物理刺激を除去する事は至難の業である
    • 切削、液体窒素療法、レーザー治療を行い一時的にたこやうおの目が治ったとしても、機械的刺激の原因除去ができない限り必ずたこやうおの目は再発する
  • 2. 切削
    • 肥厚した角質を削り薄くする事で痛みが改善する
    • サリチル酸などを使い皮膚を軟化させ除去することも可能である
  • 3. 液体窒素
    • 液体窒素で皮膚を冷凍凝固し、水疱を作り除去する
  • 効果的な予防方法や再発予防など
    • 足に合った靴の処方で圧力を分散させる
    • 靴下をはくことで皮膚への摩擦を減らす
    • 原因疾患(糖尿病などによる感覚障害など)の治療

鶏眼(うおのめ)の経過と病院探しのポイント

鶏眼(うおのめ)が心配な方

鶏眼うおのめ)は、足の裏にできるしこりです。足のできものには、鶏眼の他に胼胝(たこ)、尋常性疣贅など様々なものがあります。医師が見れば容易に見分けがつくものでも、慣れていない方が見た目だけから区別するのは難しい場合もあります。

いずれの場合も軽いものであれば様子を見ていても構いませんが、痛みがある場合や長引いている場合、診断をつけたい場合には皮膚科のクリニック受診をお勧めします。鶏眼は皮膚科の中でも最もメジャーな病気の一つです。診断によって治療が異なりますので、症状や悩みがある場合には診察を受けて、診断をはっきりさせた方が治療に取り組みやすくなります。

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鶏眼(うおのめ)でお困りの方

鶏眼の治療は、薬を塗ったり貼ったりして柔らかくした後に鶏眼の中心にある芯(硬い部分)を取り除くことです。液体窒素を用いた冷凍凝固法を行うこともありますが、どのような方法を取ったとしても、その部分が擦れたり体重がかかったりという鶏眼の原因を取り除かない限り再発します。靴を変えたり、中敷きの工夫をしたりすることで改善が見込めますので、そのような調整も含めて皮膚科でご相談されることをお勧めします。

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