こうざんびょう
高山病
酸素が薄くなる高地で、身体が順応し切れず、脳や肺などに異常が生じる病気
5人の医師がチェック 20回の改訂 最終更新: 2018.02.25

高山病の基礎知識

POINT 高山病とは

高山などの高度が高い環境では、酸素が薄くなります。この状態に順応できず、肺や脳、眼などに異常をきたす病気が高山病です。症状としては、頭痛、不眠、吐き気、嘔吐、うまく歩けない、息苦しいなどが見られることがあります。診断は、高地に行ったというエピソードなどから行います。治療としてはまず低い土地に行き、必要であれば酸素投与や安静などを行います。高山病が心配な方や治療したい方は救急科や一般内科を受診してください。

高山病について

  • 酸素が薄くなる高地で身体が順応し切れず、脳や肺に異常が生じる病気
    • 気圧の変化よりは、酸素が薄くなることが主な原因
  • 主な原因
    • 急速に高度が高い場所へ移動する
    • 高地で過度な運動を行う
  • 頻度
    • 2500mの高地では約20%の人で起こる
    • 3000mの高地では約40%の人で起こる
  • 臓器ごとの高山病
    • 高地肺水腫:肺が水浸しになる
    • 高地脳浮腫:脳がむくむ
    • 高地網膜症:眼底出血などが起こる

高山病の症状

  • 特徴的な症状
    • 頭痛
    • 疲労・倦怠感
    • 息切れ
    • イライラ感
    • 集中力の欠如
    • 悪心(気持ち悪さ)
    • 嘔吐
    • 錯乱
    • 不眠
    • 昏睡
  • 悪化すると、意識障害脳浮腫)や呼吸困難(肺水腫)に至り、命に関わることがある
  • 脳浮腫
    • 特に頭痛や悪心・嘔吐や錯乱、昏睡に注意が必要
  • 肺水腫
    • 特に、息切れや息苦しさに注意が必要。場合によっては肺から出血し喀血することがある

高山病の検査・診断

  • 軽症の場合には、症状と経過から診断される
  • 重症の場合には入院の上で、以下の検査を行うことがある
    • 胸部レントゲンX線)検査、胸部CT検査
      肺水腫の有無や程度を調べる
    • 頭部CT検査
      脳浮腫の有無や程度を調べる

高山病の治療法

  • 主な治療法
    • 一度発症した場合には、重症化を防ぐために、高度を下げることが最も重要である
    • アセタゾラミド(ダイアモックス®)の使用:自然と呼吸数が増えて体内の気体のバランスが整いやすくなる
    • 酸素の吸入
  • 予防方法
    • ゆっくり高度を上げる
    • 事前に山酔いの薬(アセタゾラミド)を服用する


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