せいさくじょうみゃくりゅう
精索静脈瘤
精巣の静脈に静脈瘤(血管の拡張)が生じ、男性不妊症の原因となる疾患
8人の医師がチェック 50回の改訂 最終更新: 2018.01.04

精索静脈瘤の基礎知識

POINT 精索静脈瘤とは

精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)は主に左側の精巣静脈にうっ滞が生じてその下流の静脈が拡張することを指します。精索静脈瘤は男性不妊症の原因の一つとしても知られており、陰嚢部から鼠径にかけての鈍い痛みや違和感を認めたり外見上でも静脈瘤(こぶのようなもの)を確認できることがあります。 精索静脈瘤の治療は必ずしも必要ではなく、不妊や自覚症状が強い場合に治療を行います。陰嚢内に鈍い痛みを認める場合は精索静脈瘤が原因のこともあるので泌尿器科に相談してみることをお勧めします。

精索静脈瘤について

  • 精巣の静脈に静脈瘤(血管の拡張)が生じ、男性不妊症の原因となる疾患
  • メカニズム
    • 静脈の血液が逆流あるいはうっ滞することで静脈瘤が出来る
    • 血液の逆流によって精巣の温度が上昇することや血流が悪くなること、酸化ストレスが生じることが原因で精子の機能が弱まるとされている
  • 頻度
    • 一般男性の15%前後に生じる
    • 男性不妊症患者の40%以上で精索静脈瘤が見つかる
    • 思春期以降に多いが、子どもにも生じ得る
  • その他の病気の特徴、知識
    • 左側に生じる事が多い(80-90%)

精索静脈瘤の症状

  • 典型的な症状
    • 陰のうや鼠径部の痛みや不快感
      ・長時間の立位や腹圧がかかったときに症状が強くなる
    • 塊のようなものを感じる
      ・精索静脈瘤を体の表面から触ることができる

精索静脈瘤の検査・診断

  • 触診
    • 静脈瘤の部分を触れる
  • 陰のうの超音波検査
    • 陰嚢内にある拡張した血管があるかを確認する
  • 精索静脈瘤の分類
    • 3段階で分けて分類する方法がある
      ・グレード1:立位腹圧負荷で触り確認できる
      ・グレード2:立位で触れることができ確認できる
      ・グレード3:見た目で確認できる

精索静脈瘤の治療法

  • 治療は症状や男性不妊症がある場合に行われる
  • 主な治療法(手術法)
    • 腹腔鏡視下結紮術:腹腔鏡を使用し、静脈瘤の原因と考えられる血管をしばる
    • 高位結紮術:腹部を切開し、静脈瘤の原因と考えられる血管をしばる
    • 低位結紮術:鼠径部を切開し、静脈瘤の原因と考えられる血管をしばる
    • 経皮的静脈塞栓術:原因となっている血管にコイルなどを詰めて血液が流れなくなるようにする
  • 不妊症に対する治療として行った場合の効果
    • 精子の濃度と運動率の改善は約半数の人で現れる

精索静脈瘤の経過と病院探しのポイント

精索静脈瘤が心配な方

精索静脈瘤は、陰嚢内の痛みや不快感などの原因になる病気です。症状がある場合には、泌尿器科を受診すると検査や治療を受けることができます。
また精索静脈瘤は男性不妊の原因としても知られています。不妊症の検査結果で精子の動きや数が少ないという指摘から精索静脈瘤が発見されることもあり、治療すると精子の動きの改善や精子の数の増加などが期待できます。症状もしくは不妊症でお悩みで精索静脈瘤を調べる診察を受けたい場合は泌尿器科を受診して下さい。

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