せいそうしゅよう
精巣腫瘍
精巣に生じる腫瘍の総称でそのほとんどが悪性腫瘍である
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最終更新: 2024.03.13
精巣腫瘍の基礎知識
POINT 精巣腫瘍とは
精巣にできる腫瘍の総称で、そのほとんどが悪性腫瘍です。20−30歳代に発病のピークがあり、約10万に1-2人程度が発病するとされる比較的まれな病気です。無痛性陰嚢腫大(痛みがない精巣の腫大)が最も多く見られる症状で、進行が速いので、かなり進んだ状態で発見されることもあります。精巣腫瘍の診断には超音波検査やCT検査、MRI検査、血液検査(腫瘍マーカー)などで行われ、手術で精巣を摘出します。その後、抗がん剤や放射線による治療を追加することがあります。精巣腫瘍は進行が早いことが知られているので早期に発見して治療を開始することが大切です。陰嚢の中身が少し大きいなと思ったら泌尿器科を受診して調べてもらってください。
精巣腫瘍について
精巣腫瘍の症状
- 痛みがなく
陰嚢 が腫れる(無痛性陰嚢腫大 ) - 進行すると、
リンパ節 や肺、肝、脳に転移 し、それぞれの臓器に関連した症状がおこる - ごく稀に長引く咳などの症状から見つかることもある
精巣腫瘍の検査・診断
- 診断に有効な検査
- 血液検査
腫瘍マーカー :AFP、HCG、LDH 予後 予測の分類に使用され、治療効果の判定にも用いられる
超音波検査 - 精巣および腹部を調べる
CT 検査(胸部~腹部)- MRI検査
- PET/CT検査
- 血液検査
- 確定診断に必要な検査
- 治療と診断を兼ねて精巣摘除術を行う
- 摘出した精巣を顕微鏡で観察し組織型を診断する
- 精巣を針で刺す
生検 は原則行わない
- 治療と診断を兼ねて精巣摘除術を行う
ステージ は以下のものを使うことが多い- I期:
転移 を認めず - II期:
後腹膜 以下のリンパ節 のみ転移認める- IIA期:後腹膜転移巣が最大5㎝未満のもの
- IIB期:後腹膜転移巣が最大5㎝以上のもの
- III期:
遠隔転移 - III0:腫瘍マーカーが陽性であるが、転移部位を確認しえない
- IIIA:縦郭または鎖骨に
リンパ節転移 を認めるが、その他の遠隔転移を認めない - IIIB:肺に遠隔転移を認める
- B1:いずれかの肺野で転移が4個以下でかつ最大径が2㎝未満のもの
- B2:いずれかの肺野で転移巣が5個以上または最大径が2㎝以上のもの
- IIIC:肺以外の臓器にも遠隔転移を認める
- I期:
- IGCC分類
- 経過を予測する指標として以下の分類を目安にする
- セミノーマ
- IGCC分類にはセミノーマに予後不良群はない
- 予後良好群
- 原発部位:問わない
- 肺以外の臓器転移:なし
- 腫瘍マーカーの値
- AFP:基準値以内
- hCG:問わない
- LDH:問わない
- 予後中間群
- 原発部位:問わない
- 肺以外の臓器転移:問わない
- 腫瘍マーカーの値
- AFP:基準値以内
- hCGF:問わない
- LDH:問わない
- 非セミノーマ
- 予後良好群
- 原発部位:精巣または後腹膜
- 肺以外の臓器転移:なし
- 腫瘍マーカーの値
- AFP:1000ng/ml未満
- hCG:5,000IU/l未満
- LDH:正常上限値の1.5倍未満
- 予後中間群
- 原発部位
- 肺以外の臓器転移
- 腫瘍マーカーの値
- AFP:1000ng/ml以上で10,000ng/ml以下
- hCG:5,000IU/l以上で50,000ng/ml以下
- LDH:正常上限値の1.5倍以上で正常上限値の10倍未満
- 予後不良群(条件のいずれかを満たしている場合には予後不良群になる)
- 原発部位
- 肺以外の臓器転移
- 腫瘍マーカーの値
- AFP:10,000ng/mlを超える
- hCG:50,000ng/mlを超える
- LDH:正常上限値の10倍を超える
精巣腫瘍の治療法
腫瘍 の組織型と病状の進行、IGCC分類に応じて、適した治療が行われる- 以下は精巣摘出後の治療であり、精巣腫瘍の治療はそれぞれの状態により異なり複雑なので概略である
セミノーマ
ステージ I経過観察 - 再発予防のために
放射線治療 もしくは抗がん剤治療 を検討
- ステージIIA
- 大きさ・
腫瘍マーカー を参考に以下の治療を検討 - 放射線治療
- 抗がん剤治療
- 導入
化学療法 - BEP療法
- EP療法
- 救済化学療法(導入化学療法で治療が不十分なときに行う)
- VIP療法
- TIP療法
- 導入
- 手術
- 大きさ・
- ステージIIB以上に進行している場合
- 抗がん剤治療
- 導入化学療法
- BEP療法
- EP療法
- 救済化学療法(導入化学療法で治療が不十分なときに行う)
- VIP療法
- TIP療法
- 手術(抗がん剤治療後)
- 抗がん剤治療
非セミノーマ
- ステージI
- 血管へ
がん がはいり込んでいるか否かでその後の治療法が変わる - 経過観察
- 抗がん剤治療
後腹膜 リンパ節 郭清
- 血管へ
- ステージIIA
- がんの大きさ・腫瘍マーカーを参考に以下の治療を検討する
- 放射線治療
- 抗がん剤治療
- 導入化学療法
- BEP療法
- EP療法
- 救済化学療法(導入化学療法で治療が不十分なときに行う)
- VIP療法
- TIP療法
- 手術
- ステージIIB以上に進行している場合
- 抗がん剤治療
- 導入化学療法
- BEP療法
- EP療法
- 救済化学療法(導入化学療法で治療が不十分なときに行う)
- VIP療法
- TIP療法
- 手術(抗がん剤治療後)
- 抗がん剤治療
- ステージI
精巣腫瘍の経過と病院探しのポイント
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