じんじょうせいぎょりんせん
尋常性魚鱗癬
皮膚が硬くなり、うろこのようなかさつきが全身にできる遺伝性の皮膚の病気
3人の医師がチェック 24回の改訂 最終更新: 2017.12.06

尋常性魚鱗癬の基礎知識

尋常性魚鱗癬について

  • 皮膚が硬くなり、うろこのようなかさつきが全身にできる皮膚の病気
    • 皮膚の保湿に必要なたんぱく質をつくる遺伝子の異常
    • 遺伝形式は常染色体優性遺伝である
  • 生まれた時は無症状で、乳幼児期から10歳くらいまで症状が進むことが多い
    • たいていの場合は青年期や成人するにつれて症状は軽快していく
  • 皮膚のフィラグリンというタンパク質が減少することで起こる

尋常性魚鱗癬の症状

  • 全身の皮膚がうろこ状になりかたくなる
    • 硬くなった皮膚はぽろぽろと剥がれたりひび割れたりする
    • 特に背中や肘や膝の外側によくみられる
    • 痒みがでることはあるが、自覚症状は少ないことが多い
  • 生後2か月位から発症し、多くは成長とともに症状が和らぐ

尋常性魚鱗癬の検査・診断

  • 基本的には特別な検査は行われず、問診と診察結果から診断される
    • 常染色体優性遺伝であるので家族に同じ病気の人がいた場合は診断が確定的である

尋常性魚鱗癬の治療法

  • 対症療法として、乾燥を防ぐための外用剤を塗る
    • 5%サリチル酸ワセリン
    • 尿素軟膏(保湿剤)
    • 活性化ビタミンD軟膏   など

尋常性魚鱗癬に関連する治療薬

ビタミンA製剤

  • ビタミンAを補うことで夜盲症(鳥目)や皮膚の乾燥などを改善する薬
    • ビタミンAは脂溶性(脂に溶けやすい性質)のビタミン
    • ビタミンAが目の感受性を維持し、夜盲症などに効果が期待できる
    • ビタミンAは皮膚や粘膜などを正常に保ち乾燥などから守る作用がある
ビタミンA製剤についてもっと詳しく

活性型ビタミンD3製剤(外用塗布薬)

  • 乾癬の症状が出ている皮膚の細胞増殖を抑え、皮膚の赤みや盛りあがり、かさぶたが剥がれ落ちるなどの症状を和らげる薬
    • 乾癬では免疫異常などにより、皮膚の赤みや角質層が厚くなるなどの皮膚症状があらわれる
    • 乾癬の皮膚症状は表皮の過剰増殖や体内の炎症物質などによっておこるとされる
    • 本剤は活性型のビタミンD3製剤であり、皮膚の過剰な細胞増殖や炎症などを抑える作用をあらわす
  • 乾癬の他、魚鱗癬や掌蹠膿疱症などに使用する製剤もある
活性型ビタミンD3製剤(外用塗布薬)についてもっと詳しく

エトレチナート製剤

  • ビタミンAと類似した化学構造をもち、皮膚や粘膜を正常に保つ作用などにより皮膚角化異常症などを改善する薬
    • 乾癬や魚鱗癬などの皮膚角化異常症は免疫異常などによっておこるとされている
    • ビタミンAによる皮膚や粘膜を正常に保つ作用により乾癬などの皮膚角化異常症における改善効果が確認されている
    • 本剤はビタミンAと類似した化学構造を持つレチノイドいう物質の一つで皮膚角化異常症などへの改善作用をあらわす
エトレチナート製剤についてもっと詳しく

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