らぬら(がましゅ)
ラヌラ(がま腫)
唾液がたまった袋が、下あごと舌の間にできる病気
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最終更新: 2017.12.06
ラヌラ(がま腫)の基礎知識
POINT ラヌラ(がま腫)とは
がま腫は下あごと舌の間に唾液がたまった袋ができる病気です。唾液を分泌する唾液腺(主に舌下腺)から唾液の流れが悪くなると、袋状に膨らみます。症状は舌の下や、顎の下が腫れます。舌の下の浅い部分にあると青紫色の袋に見えます。自然につぶれたり、切開することで一旦は小さくなりますが、再発することが多いです。診断は、経過や腫れを確認することでできます。診断が難しい場合やがま腫の場所を確認するためにMRI検査を行うことがあります。がま腫の切開のみでは再発しやすく、舌下腺の摘出や、がま腫内に薬を注入して縮小させる治療があります。治療は耳鼻咽喉科で行うことが多いため、繰り返す舌の下の腫れや、顎のあたりの腫れがある場合は、受診してみましょう。
ラヌラ(がま腫)について
- 唾液がたまった袋が、下あごと舌の間にできる病気
- メカニズム
- 口の中の唾液腺(唾液を分泌する場所)に何らかの原因で
炎症 が起こることで、唾液が組織の中で溜まり、袋状になる
- 口の中の唾液腺(唾液を分泌する場所)に何らかの原因で
- 頻度(発生率、
罹患率 、患者数など)- 女性に多く、罹患率は男性の3倍
ラヌラ(がま腫)の症状
- 典型的な症状
- 通常痛みは無い
- 舌と下あごの間の粘膜が風船のように腫れる
- 特徴的な症状
- 腫れてきた袋を破ると、中から粘性の高い液体が出てくる
- 破ってもしばらくすると再発することが多い
ラヌラ(がま腫)の検査・診断
- 基本的には特別な検査は行わず、経過と診察のみで診断して治療を行う
- 判断が難しい場合には、
MRI が行われることもある
ラヌラ(がま腫)の治療法
- 主な治療法
腫瘍 の切開(再発することがよくある)- 唾液腺(舌下腺)の摘出
- ピシバニールの腫瘍内注入