こうれいしゃてんかん
高齢者てんかん
高齢者にみられる、てんかん発作の総称
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最終更新: 2022.02.25
高齢者てんかんの基礎知識
POINT 高齢者てんかんとは
高齢者に起こるてんかんの総称です。 こどものてんかんとは違い、他の脳の病気にともなって起こるタイプ(症候性てんかん)が多く、具体的には脳卒中の後遺症や頭部の怪我、脳腫瘍、アルツハイマー病などが主な原因です。症状は「意識を失う」「けいれん」「記憶障害」などさまざまです。原因を詳しく調べるために頭部CT検査や頭部MRI検査、脳波検査などが行なわれます。原因が明らかな場合には手術などが行なわれることもありますが、基本的には抗けいれん薬で治療されます。高齢者でてんかんの症状がある場合には、脳に原因があることが多いので、詳しく調べられれなければなりません。心配な人は脳神経内科や、一般内科、脳神経外科を受診してください。
高齢者てんかんについて
高齢者てんかんの症状
- てんかんの
発作 の症状はさまざま意識障害 - 完全に意識を失う場合もあれば、ぼーっとしているように見える場合もある
- 記憶障害
- 記憶がまだらに抜け落ちることが多い
- けいれん
- 全身の場合や、体の一部の場合がある
- 変な匂いがする、体の一部が変な動きをするなどの症状がでることもある
- 手足など体の一部のけいれんが起こるだけで、意識や記憶に問題ないことも多い
- 認知症のような症状を起こすことがあるが、てんかん発作が起きていないときはしっかりしている
- 睡眠中でも症状が起こりうる
- てんかん発作の最中に、
冠動脈 疾患(狭心症、心筋梗塞など)が起こることがある- 胸痛がないかや息苦しそうにしていないかには注意が必要
- 少しでも疑わしい場合には、
心電図検査 を行う